第9話2006/9/xx ④

2006/9/6(水) 21:14


金を喰うだけの虫の居場所なんか

どこにもないんだ

だから、


そばにいない方が良かった

努力という言葉を知らない

なんか、言葉いちいち泣ける

また泣かせる気ですか

努力という名で誇れるものなんかなにもない

誇れるものなんか何も、何一つない

努力して手に入れたものなんて何もない

誰の恩も返せない

誰かに頼ってばかりで

自分では何もしない

何もしてない

何も出来ない

自分一人では何も出来ない

弱虫め

弱虫で金を喰うか

最悪だな

クソ虫が

このゴミが

消えろ

ほら、また、そうやって

一括りにして逃げる

金食い虫は

何も食わなくていい

金喰い虫に食わす飯はない

金喰い虫を

養う金は無い

ここに居るな

じゃあ、このままでいいの?

これから、できる事だってあるんじゃないの?

生きていればなんでも出来る

…良くない

…良くない、このままで良くない、良い筈がない

変えたい

変わりたい変わりたい変わりたい

生きたい


逃げて、それで満足か?

逃げて消えて、それで満足か?

逃げるしか能の無い奴

自分一人で

手に入れたものなんか

何も何一つないくせに

ざまあねぇな

無様だね


中学の時も

ナミちゃんがいてくれたから、行けたんだろ

だから、友達が出来たんだろ

だから、3年やって来れたんだろ

自分一人じゃ

何も出来なかった

ナミちゃんがいてくれなきゃ

他の友達もできなかった

最初に、ナミちゃんと同じクラスで、出席番号が前後でなきゃ

自分はきっと

いや、絶対、

独りだった


誰とも話さず

目も合わせない

喋る時は独り言のように近くの空気に喋って

ご飯の時自分が居ると誰も喋らない

ご飯の時もぱっぱと食べて、ぱっぱと部屋に行く

居ても居なくても同じ

部屋から自分の居ない食卓での下での会話が聞こえて来た

部屋で一人、座ってる

電気も付けない

金喰い虫だから

喋るといったら必要最低限の事、要件


学校でも

誰とも話はしない

目も合わせない

ただ誰かの後ろを付いていく

耐えられない毎日

毎朝、行く直前までの葛藤

歩いてる時のあり得ない妄想

事故

交通事故

事件

殺傷事件


自分の意見なんかない

話のネタもない

使えない奴

役立たずが


待ってるのは、

私じゃない

別に


恩をアダで返す、最低な奴


一日が早く終われと願わない日はなかった

何が楽しくって学校に行ってるのか分からない

何の為に学校に行ってるのか分からない

何で苦しむ為にわざわざ学校に行ってるんだろ

こんなに苦しいのに辛いのに

何で学校なんか行ってんだろ

楽になりたい

こんなに苦しいのに辛いのに

死にたい

歩いてる途中でそんなことを毎日思って

あんな所に行くくらいなら死んだ方が楽なんじゃないか

毎日考えるのは

死にたい


とてつもない疎外感

家に居ても学校に居ても同じだ


なんで生きてんだろ、って思って

誰とも挨拶なんかしない

自分から挨拶なんてしない

空気のように教室に入って

帰りも空気のように出て行く

友達が学校でさって笑うのに

私には笑えるネタなんかない

死にに

学校に行ってるようなもんだ

学校にいる時は死んでる

動かないし

喋らない

携帯を弄るか

準備をするか

何かしてるか

むしろ、本当に死んだ方が楽なんじゃないかって考える

なんで学校で笑えるのか不思議だった

なんで学校でなんか笑えるのか

なんで学校が楽しいって言えるのか

あんな所の

どこが楽しい

毎日死にに行ってるようなもんだ

毎日死んでる


本当は笑いたかったんじゃないのか

本当は笑いたくて

話がしたかったんじゃないのか

本当は

楽しい高校生活がしたかったんじゃないのか

…そうだよ

本当は笑いたかった

みんなと一緒に

本当は話したかった

みんなと一緒に

楽しいって、思いたかった

憧れてたんだ、高校生に

憧れてたんだ、楽しい高校生活に

今度こそは楽しくって

憧れてたんだ

…夢だった

中学みたいにはなりたくなかったから

だから、頑張った

自分から声だって掛けた

だけど、

また、同じことをした…

また繰り返した

最悪な事をまた…




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