第8話
女神様のためにつくるお菓子。
簡単なものだけどたまに食べたくなるホットケーキを作ることにする。
ええ、ホットケーキ。
美味しいよね。メーカーさんの作ってくれている素晴らしいホットケーキミックスを使用しますよ!!
冷蔵庫の中から牛乳、卵を取り出す。
ホットケーキミックスも見つけたのでボールの中にまずはパッケージに記載されている通り、まずは卵を割り泡立て器で混ぜる。そこに測った牛乳を入れてさらに混ぜる。
順番を間違えるとふっくらとうまく膨らまなくなるのだ。
よくミックス粉を先にボールに入れてそれに牛乳と卵を入れるという人がいるが、これが実はふっくらとしたホットケーキが焼けない失敗の元なのだ。
パッケージにも書いてある通り、まずは卵を混ぜたあと牛乳を混ぜる。それからミックス粉を入れて混ぜるのだ。そうするとふんわりと膨らみいい感じで焼ける。
次にフライパンを取り出し横に濡れ布巾を用意する。
温めたフライパンを一度布巾の上に置き、これによりフライパンの温度が一定になる。
フッ素加工のフライパンならバターを引かなくてもうまく焼けるのでフッ素加工のフライパンがオススメだ。
お玉で生地をすくいフライパンの中心に流し込む。
火加減はパッケージに表示してある通りに、ふつふつと気泡が出てきたらフライ返しでひっくり返す。
このときに上から押したりしないように!押したらせっかくふんわり膨らむのを邪魔してしまい硬くなってしまう。
焼きあがったらお皿に移して二枚目を焼くのだが、一度濡れ布巾の上に置いて再び温度をいっていにする。面倒かもしれないが上手に焼くための手段だ。
あとは再び生地を入れて焼くの繰り返し。
焼きあがったホットケーキをパッケージの写真のように重ねる。
冷蔵庫の中から生クリームを取り出し、ボールに移して砂糖を入れる。もうひと回り大きいボールに氷と水を入れてその上に生クリームの入ったボールを重ねて電動ミキサーで一気に泡立てる。
泡だてすぎると脂肪分の高い生クリームだとバターになってしまうことがあるので気をつけてほしい。とはいっても豆乳を使ったカロリーの低い生クリームもあるし、ホイップしたものも販売しているので泡だてが面倒だったらホイップしたものを買えばいんだけどね。
今回はせっかく冷蔵庫の中に乳脂肪分の高い生クリームがあるので使うことにしただけだが、普段は高いからね〜。
泡立った生クリームを別の器に盛り、冷蔵庫の中からバターを取り出す。
メープルシロップとはちみつ、二つの瓶を用意してテーブルの上にセットする。
ふと、冷凍庫の中を除くと冷凍ベリーがあるではないか!
せっかくなので耐熱の器に移して砂糖を入れ、ラップをして電子レンジにかける。
即席のベリーソースを作るためだ。
その間に女神様を呼ぶことにしよう
「女神様、できましたよ」
「まってました!!」
スキップするような足取りのまま椅子に座る。
「ホットケーキです。ベリーソース作ってるんですが、まずはそのままどうぞ」
スタンダードにホットケーキの上にバターをのせ、その上から好みでメープルシロップまたは蜂蜜をかける。
女神様は悩んだあとメープルシロップをかけてナイフとフォークを手に持ち、いただきますと食べだす。
その間にピーと音がしたので電子レンジの中から即席ベリーソースを取り出す。
一度、混ぜたあと、様子を見て、追加でもうすこし電子レンジにかける。
再び電子レンジが鳴り取り出すとちょうど良いぐあいになっているのでお代わりのホットケーキの皿と一緒にテーブルの上に出す。
「ベリーソースは冷めても美味しいんですけど、出来立てもおいしいと思いますよ」
生クリームと一緒にどうぞと差し出せばニコニコと笑顔で追加のホットケーキも食べる女神様。
本当に美味しそうに食べるよね。
食べ切ったあと、ほうっと息をはいて、ごちそうさまでしたという女神様にお粗末様でしたと言って、使った調理器具やお皿を洗い片付ける。
「では、お店の候補の場所をまずは説明しましょうね」
テーブルの上に地図が光とともに現れる。おお、すごい。
世界地図には大きな大陸が三つあり、海を隔てて別れている。
で、その大きな大陸の周りに大小様々な大きさの島がある。
大陸を隔てている海の中心部ぐらいにそれなりの大きさの大陸が4つほどある。
イメージするとアジア大陸とアメリカ大陸が合体したぐらいの大きな大陸が三つあって、海の中心部ぐらいにオーストラリア大陸二つ分ぐらいの大陸が四つ。
日本列島などの島国がその周りにある という感じだろうか。
「大きな大陸ですからね、となりの街に行くだけで近くても1ヶ月かかるぐらいの距離です。電車を使っても数日かかる距離だと思ってください。ただし、順調に進めばの話ですけれどね」
そういって女神様の説明がはじまった。
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