第22話 それから

※※※※に行く時は必ず僕に連絡する事「絶対服従帝国(笑)」だから。と「アルコールを楽しむ時は」僕みたいな「親切な」人と一緒に来店する事。と決められた。何故か「ゆづお」を匂わす発言に?と想いながらも、手のりクワガタ虫の家を飲食店※※※※まで運んで「のりお」さんに、まだ私ですらあった事も無い「ゆづお」さんの他己紹介するイメージが、わかなかった。

だが「のりお」さんは、僕持ちのホテル代払いたいのなら「ゆづお」さんから、受けとるよと、なんと言うかしつこい。

気に入ったのか?気に入らなかったのだろう?「ゆづお」さんが、私をかまってくれないから「自棄酒」でもしたのじゃないかと、疑われている様で、複雑だ。


ペット(この家族の一員ではなく伴侶なのだが)の持ち込み禁止だぞ飲食店※※※※も。と私は思った。やっぱり飲食店※※※※でリーマンOLとして働く金魚達を俳優「りょう」がモグラの「あやか」を見る様に、「エロい」目で見守りたいから「のりお」さんに「ゆづお」さんを会わせる案は却下し続けよう。せっかく、らんちゅう?達を真上から眺めていられるのに、損だ損だと、思った。そー言えば、まだ、お見合いもしていない苛めをやめさす為の婚約者、私の命綱の「ゆづお」さんは、いつになったら、お見合いで、引き合わせてくれるんだろう?私はまだ飼育が出来る環境じゃないので、堺の単身赴任先が、ゴミ屋敷化しない様に、掃除が出来てから、じゃないとダメだと思った。


なら「ぱんつ」の名簿を、貰わなければならない。人事データベース担当の先輩にリストをプリントアウトして貰ってから、社内PHSでひとり一人に連絡してみよう。それが終わったら、新規の作業員さんが入る度に経理に提出する伝票を見せてもらえば良い。私はやっと落ち着く事が出来た。


だから、掃除道具入れの休憩を終えて所属している課のフロアに階段で戻った。地下から6階だ。汗をかかない様に、ゆっくりゆっくり階段をのぼった。


疲れたので7階社長・会長室フロアの自販の渋みも濃厚なウーロン茶をストレートのウバ茶代わりに飲もうと足を進める。社長もお気にいりのウーロン茶。

早朝のホテル帰りだから、いつもと調子が狂う。美味しいウーロン茶を飲んで、心を落ちつかそう。私は、いそいそと、自販に向かった。気のせいか「あずさ」さんがトイレ掃除の指導を受けている様が見えるかの様に、聞こえる。

私に向けた「真面目ちゃん」面は偽者で、仕事中に仕事外の事させるなよな、という態度だった「あずさ」さんだが。

対人関係が発生しないルーチンワークをいそいそと学んでる様に、無意味に嫉妬した。私が指導者向きじゃなかった事にか?おとっときのトイレ掃除が無くなったからか?わからないけどむしゃくしゃした。情けない私だ。彼女の幸運を祝福せねばと、ウーロン茶の缶で乾杯した。本当にそのウーロン茶は苦味が最高で、美味しかった。


飲み終えて、私のデスクに向かう。大勢の社員が働くのを見ながら、私もやるか、とエンジンをかけた。人事データベース担当の先輩に事情を話すと、特別扱いで、プリントアウトを許可してくれた。

本来はデータベースを見ながら行わなくてはならない作業。だが私のやりようだと時間がかかる為に、印刷してくれた。

ありがとうございます先輩、と思って、女性作業員のひとり一人に電話をする。印刷物に、未購入ならチェック、購入済みなら金額を記入した。それをExcelでメモる。

派遣やパートや新入社員が入社する時、チェックが必要なExcelのメモで、棒グラフを作ってみた。部署毎と年齢毎の必要経費がわかりやすくなった。

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