第6話 ぱんつ(布製ズボン)
定例の会議で会長「よし」から以下の提案がされた。「女性社員の足が長くてくるぶしを見せてる姿を見た」「女性社員は少ないので制服として作成するの(は高く費用がかかるから)ではなく、制服として買っても良いパンツを決めてあげて欲しい」と。私の作業服を脱いだ男性用黒ノースリーブに制服のズボンはclampに視覚情報が届いて「しゃおらん」のコスチュームになり、ファッションとして「くるぶしを見せるズボン」が流行る。だが会社は足の長いズボンを買ってこさせるルールを決める事になった。その担当を係長から私が任命された。それで「派遣」の仕事は引き継がれた。もう、あんなに明るく爽やかに台詞を読めないのは残念だったが、私の足首の事を思うと、とても嬉しくなった。ただ、私には車という足が無いので、堺東駅の百貨店にあるリーズナブルなショップをあたってみようと考えた。ただダラダラと日にちが過ぎ、心配になった係長が「社用車で一緒に行こう」と背中を押してくれた。係長は私の「はにゅう」並のプロポーションが羨ましいよと、社用車で連れられたショップで試着する様に「お世辞」をくれた。確かに少しだけ、きつねうどんダイエットの係長の足の長さが私より短いのだろう。でも係長は私と違って女子高生と言ってもおかしくないくらいの美顔だ。お世辞に仕事を忘れるところだった。作業服として「快適で」「人がおかしい」と思わないか?
問題は無さそうだ。一色だけなら数が揃わない可能性がある為に、二色選んだ。黒色・紺色。女性作業員の数から、職場から近場のこのショップで、これだけの店頭在庫を見た私達は、満足して帰社する。その社用車の中で、その時はわからない私だったが、係長の身辺を教えてもらった。優しい奥さんとかわいい子供に囲まれた社内寮の寮長さんで、近くのペットショップ近くの裏手をいくとあるらしい。会社からも私の家からも近い。ただ男子寮なのと会社までは自転車通勤が快適そうで、交通事故被害者をやった最初で最後の社内運動会でもらった組み立てられたマウンテンバイク(サドルが高くタイヤの細長いロードレーサーは美しいフォルムをだ。でも運転音痴過ぎて運転不可能、それにマウンテンバイクのフォルムに憧れていたから)での通勤だった私は漫画を書くための大切な右掌をペンを握る為の右手を骨折。目指していた「りり」先生の様な美しい作画を諦めらめた。だから私は自転車には乗らない。だから私には関係ないかと寂しく思った。そしたら、美顔を気にして夏の間だけぼうずにする係長はこんな事を教えてくれた。「実は僕は今は夢だけど介護医療の仕事ができる様に」って笑ってくれた。その時は気がつかなかったのだが、彼は私に正社員から派遣社員になって福祉のお金が国からおりる様に考えてくれてるのかもしれないと。気がついた時は、だだっ子の様に与えられている同然の様に受け取っている給料が大幅にダウンするのではないかと、悲しくて賛同できない気持ちを迷わなかった。仕事をする能力の無い私に「あたたかい希望を与えてくれて」ありがとうございます。でもすみません。そのあたたかいお話は私のセックスレスのトランス・ジェンダーかジェンダー・クイアの概念では無理です。子を作る親になる為の寿退職は。あとからあとから私はそう思ってしまった。甘えてる。でも再就職が出来ないくらいに壊れた脳の能力は、私を取引先会社に壊された責任として、食い下がらない決意をしていたのだ。しかも、私は伴侶にしていた桜文鳥を失っている。その理由が、想う相手を「伴侶桜文鳥か漫画か」どちらか選べとの、選べなかった私に落ち度が無いことからだ。
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