SNSにモヤモヤ。

既読とか

未読とか

スルーとか、


超めんどくさくね?


ねぇ、めっちゃめんどくさくね?


そんな突発的な思いに駆られ、私は、SNSを断捨離した。

TwitterなどのSNSの類を、今年の夏にすべて削除したのだ。

いま使っているSNSはLINEのみである。


以前は複数のアカウントを持ち、結構ヘビー級に利用してきた。もちろん、カクヨムでの執筆活動についても沢山宣伝をしてきていた。メインは趣味についてのつぶやきがほとんどで、最盛期にはお陰様で5千人ほどのフォロワーがいた。


しかし、そこまで大きくなるとだんだんややこしいことが色々起きた。


あの人とあの人が喧嘩をしている~みたいなことが頻繁に耳に入ったり、ちょっとしたすれ違いで、ものすごく仲の良かった人が離れていったり、中には女性になりすまして私に接近するような人物もいた。



そうして、私は、空しくなった。結局、私は電波の中でしか存在していなくて、このアカウントが消えればどうせみんなすぐに忘れてしまうんだ。そう思うと、迷いはすっかり消えていて、全てのSNSを捨てていた。



それ以来、人と人がつながる速度は遅い方がいいなぁ。と良く思うようになった。


例えば、こんなことがあった。

高校時代。スマートフォンを持たせてもらえなかった私は、恋人との連絡にしても何にしても、手紙だったり公衆電話だったり、とにかくアナログな手段を使っていた。時には、待ち合わせに不自由したこともあったが、その待っている時間の胸の高鳴りみたいなものが味わい深かったりする。


なんとなく、その頃の不自由さと言うか、

ドキドキ感というのが懐かしく思うのだ。



最近、本屋で「私たちに必要なのは、すぐにつながらないインターネットだ」という本を見かけた。”すぐにつながらないインターネット”という対極にある2つの言葉が羅列されたその本に、私は深く共感を覚えた。


すぐに誰かとつながってしまう時代を

なんとなく呪ってしまう。

5GとかLTEとか、速さが正義みたいな時代だけど

それよりもっとこう、不自由さが私たちには必要だと思う。



家の固定電話で恋人と電話して相手の親に見つからないかハラハラしたり。


待ち合わせに相手が現れずハラハラしながら暇をつぶしたり。


遅れてきた彼女を抱きしめて笑いながら許したり。



そういうのがもっと必要なんじゃないだろうか。

繋がらない勇気、そんな選択もあっていいと思う。



もうすぐ、2020年が終わる。


今年は十分すぎるぐらい人と繋がって努力したので、来年はひとり静かに創作活動に励みたいなぁと思う。そしてあわよくば、この作品が一人でも多くの人の目に触れることを祈る。


さあ、来年も沢山モヤモヤしよう。



―つづく―

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