Ⅰ 不思議なたまご(3)

「なんかげんきない。どうした?」

「今ぼくは元気じゃないんだよ……」

「どーして?」

「村がね……ぼくの村が……」

「そういえばここ人いない、どーして?」

(だからそれを言おうとしてるのに……)

「実はね、火山がふんかして村人たちがどっか飛んでちゃったんだ」

「まいご?」

「のようなもんかなあ……」

「まいごならさがせばいい!」

「え?」

「さがして、つれてきて、もとどおり!」

「……」


 なぜかよーせーくんは一生けんめいに話しているように見えた。

 そしてなぜかミリモンも元気がでた。



「そうだね、たくさんのまいごをさがしに行こう!」

「ボクもー!」



 そして二人ははじめの一歩をふみだした。




 ミリモンの心の中は、希望と、勇気にみちあふれていた。

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