第73話 市立病院前

「市立病院前ー! キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「くらえ! この笑顔!」

 望と希は、いつも元気いっぱい。

「ついに第1話を書きだしたな。」

「1話1000字だと、ほぼ、ほぼ、全く進みませんね。」

 JRSの目覚ましとホープも、いつも元気である。

「いらっしゃいませ! 市立病院前へ!」

「よろしく! 駅娘!」

 新・市立病院前駅の駅娘も元気に望たちを出迎える。

「とりあえず書けそうだから、1話の続きを先に書いてこよう。」

「そだね。ストックも20話はあるから余裕だしね。」

「止まった! 第2話の夢の国にたどり着いた時に止まったぞ。」

「なぜ止まった!?」

「原因は、夢の国って、どんな国? だ。」

「新・渋谷スクランブルスクエアのエレベーターに乗って、夢の国に行こう! 夢がある展開だな。」

「使用許可は取ったんだろうな?」

「いいや。」

「勝手に新築ビルに夢の国を作るな!」

「新・ハリーポッターだって、駅の使用許可は取ってないもん! (たぶん)」

「新・ハリーポッターの名前を出されると、言い返すことができない。」

「勝った。勝利だ! わ~い!」

「夢の国、普通に異世界ファンタジーの世界でいいだろう。」

「中世ヨーロッパの世界。剣と魔法の世界だ。」

「うむ。それ以上でも、それ以下でもない。」

「望の異世界での目的は「魔法を使えるようになる」ということだ。」

「夢の国に行ってから、魔法を使えるようになるまでを考えよう。」

「望は夢の国に行って、神に出会う。」

「いきなり神?」

「使い魔の天使が迎えに来る?」

「それとも死に別れた両親?」

「さらに夢の国で弟ができていた!? なんてね。」

「面白いから採用。」

「それでいいのか?」

「それでいいのだ。」

「死人がいる? ということは、死後の国? 天界?」

「天国に一番近いビルではある。」

「親は「お父さん!? お母さん!?」でいい。しかし弟か、妹となると名前がいるな。」

「夢乃望、夢野美鈴、夢乃美杉。この辺りか?」

「次に天使は、どうしよう?」

「定番は、天使だから、エンジェルちゃん。」

「四大天使のミカエルが、たかが人間如きを迎えに来るか?」

 ダメだ。時間切れだ。

「さまよえる市立病院前人レベル13を倒したぞ! 突破だ!」

 望たちは駅クエストをクリアした。

「電車に乗ろう! 今日の冒険の始まりだ!」

 望たちは、モノレールに乗って、次の駅を目指す。

 つづく。

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