第60話 シーサー
「沖縄に、キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「くらえ! この元気!」
希と望は、いつでもどこでも元気いっぱいである。
「沖縄までは飛行機でやって来たぜ。」
「飛行機代は、LAWS持ちです。」
JRSの目覚ましとホープも沖縄は初めてである。
「いらっしゃいませ! 新・那覇空港へ!」
「よろしく! 空娘!」
「めんそ~れ! 沖縄へ!」
「よろしく! 駅娘!」
いつものように望たちは空娘と駅娘に出迎えられる。
「新・那覇空港駅の駅クエストは、さまよえる人食いシーサーレベル1000を倒してもらいます!」
「なにー!? いきなりレベル1000!?」
「どうして敵のレベルが1000なんだ!?」
「え? 何を言っているのですか? レベルは今までの引継ぎ制にすることになったから、敵のレベルも引継ぎで1000から始めないと不公平です。」
駅娘の言うことはごもっともである。望たちはレベル1000。なのに、さまよえる那覇空港人のレベルが1からスタートでは、不条理な話であり、許されない。
「分かった。レベル1から地に足を着けてやっていこう。」
「といことで、引継ぎ性ではあるが、改めてレベル1から始めることにした。」
望たちとさまよえる人食いシーサーのレベルは1になった。やはりレベル1000スタートではインフレ過ぎで、52万の冷蔵庫が登場してしまうかもしれない。
「レベル1から始めよう!」
「おお!」
望たちは気合を入れ直す。
「ということで、今までに手に入れた伝説の武器も没収です。」
「なんですとー!?」
「そんな!? あんまりだわ!?」
皇帝の剣、女帝の剣、天空シリーズの装備、横浜シリーズの装備など全て、レンタルしていたことにしよう。
「その代わり沖縄ということで、沖縄シリーズの装備を差し上げます。」
「デタ!? 沖縄シリーズの装備!?」
沖縄の剣、鎧、盾、兜を男女ペアで手に入れた。
「ふと、疑問が出てきた。敵の攻撃でダメージを受けたら、どうやって回復するんだ?」
「今更の疑問だな。」
これが一歩一歩、地に足を着けるということである。
「アイテムなら、薬草。体のパーツの破損は、機械部品の交換。魔法ならリカバー。」
「魔法の英語表を作らなくっちゃ。」
最近のゲームは、魔法の種類が多すぎて、全体理解が不可能。レベルだけで魔法の威力を表せばいいのにね。
「時間設定は廃止! 若しくは、まったりと時間が流れているとしよう。」
「物語的な、悪い話を解決して良い話にするのはどこにいった?」
「そんな余裕はない。自分のことだけで精一杯だ!?」
不条理は、自分にも降り注ぐ。
つづく。
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