ショッピングモールで大暴れ

…んぅ……あれ…?お、重い…なんだ…?


 「「「けいとお兄ちゃん!おはよ!!」」」


んん……「・・・」


 「と、供子!?な、なんでここにいるんだよ!てか今何時だよ!」

「えっとー8時くらいかな?」

「えええ!!8時って!?…10時の約束だったろ?」

「けいとお兄ちゃんに早く会いたくてきちゃった!!」

 「よく…母さん入れてくれたな…」

「うん!入れてくれたよ!けいとお兄ちゃんの部屋で静かにしてるんだったらいい

 よって!!」

「そ、そうなのか、じゃあちょっと早いけど支度するから待ってて」

「うん!!」



 「よし、終わったぞ、でも、結構時間あるな…なにするか?」

「じゃあ!昨日のゲームの続きやろ!!」

「そうだな、やるか、それで時間潰そう」

「うん!!」


―――俺と供子は昨日のゲームの続きをやって時間を潰した―――


「じゃあ、そろそろ行くか」

 「うん!!いこ!」

「友達二人に会ったらちゃんと挨拶するんだぞ?」

「うん!!わかった!!」

 「じゃあいってきまーす」

 「いってきま~す」

 「はーい二人とも気をつけてねー」



 「蛍斗君まだかなー…((早く会いたいな~))」

「よっ!初ちゃん!!」

「桃乃ちゃん!おはよー」

「うんおはよーあれ?蛍斗まだ来てないの?」

「うんまだ来てない~」

「てか、昨日、蛍斗から連絡来てさーうちたち以外にもう一人来るらしいじゃん」

 「あー私もその連絡きた、誰なんだろ、桃乃も知らないの?」

「うん、うちも知らない…供子って言ってたから女の子かな…?」

「そ、そうなんだ~((えぇ⁉また…女の子…?))」


 「初葉、桃乃ーおはよー」

「あ!蛍斗君!おはようー!」

「蛍斗おはよー」

 「ほら、ちゃんとご挨拶して?」

「あ、あの七五三供子っていいます!!よ、よろしくお願いしますっ!!」

 「…っえ⁉友達って…」

 「蛍斗の友達って…⁉」


 「「「小学生だったの!?」」」


「と、供子ちゃんっていうの…?」

 「うん!」

「よろしくね供子ちゃん」

 「よろしくお願いします!」

「ねえ?供子ちゃんは蛍斗とお友達なの?」

「うーん友達っていうか…」

 「うん?」


「「「許婚です!!」」」


「「「……っえ………?」」」


「け、蛍斗君…?ど、どういうこと?」

「そーよ!蛍斗!説明してちょうだい!」

 「いや…ちょっとこっち来て…」

「ん…?」

「うん…?」

 「いやね?…供子が将来は俺と結婚するぅ見たいな?事言ってて俺が、それを受

  け流したんだよ…大人になったらねーって?んで今に至る…。」

「あー…なるほど…そういうことね」

「ならしょうがないです…((よかった…蛍斗君がそういう人間じゃなくて))」

 「うん…まあわかってくれてよかったわ…」

「けいとお兄ちゃん…?」

「いや、何でもないんだよ?ほら行こ?」

 「うん!」

「んで、桃乃…今日はどこに行くんだよ?俺、全部桃乃に任せたけど大丈夫か?」

「心配ご無用!!今日はうちに任せて!!」 

 「お、おう…任せるけども…。じゃあ行くか」

 「そうだねっ」

 「いこー」

 「はいっ!」


ある場所へ向かっている間に初葉、桃乃、供子の3人は自己紹介をし仲良くなった



 「ついたー!!ここ!!」

「ここって…ショッピングモールじゃねーかよっ!!」

「そう!今日はみんなで夏のお買い物っ!!」

「桃乃ちゃん!それいいね!!」

「でしょでしょ??じゃあ早速行こ!!」

「お、おう…供子、迷子になるなよ」

「大丈夫!!初葉お姉ちゃんと桃乃お姉ちゃんもいるから!!」

 「蛍斗っ!任せてうちが見守るから安心よ?」

「あ、安心…か…」

「蛍斗君…私もいるから大丈夫だよ…」

「初葉は安心できるな…うんうん」

「なんでよっ!!うちの方が安心だわっ!!」

 「桃乃ちゃんじゃあまずどこから回る?」

「そうだな~じゃあ~…」


「じゃ、じゃあ俺は、ちょっと見に行きたいものがあるから…供子を頼んだぞ」

 「ええ…けいとお兄ちゃんも!ともこたちと一緒にいこーよ!」

「あとでな?」

 「ともちゃん…ちょっと…ヒソヒソ…ヒソヒソ」

「わかった!じゃあ!けいとお兄ちゃん後で!ぜったいきてね?」

「蛍斗~?来なくても強制的に来させるからね…?」

「じゃ、じゃあまた後でね蛍斗君…」

「お、おう…」


 さっきなにを話してたんだろ…まあいいか…俺もどっか回るか…


なんやかんやで初葉、桃乃、供子の三人は仲良さげに歩いて行った…蛍斗は一人で

文房具コーナーへと向かって行く……途中にそれは起こった………。


 文房具コーナーはこっちかな?…ん?あれは…、やばい…!中学生の頃よく俺を

 いじめてた、陽キャ4人組…なんでこんなところに…、見つかったらやばい…だる

 いことになる…遠回りしていくか…


蛍斗はめんどくさいが遠回りをしようと引き返した…のだが…、時すでに遅かった。


 「おい、見ろよあれ、蛍斗じゃねーか?」

 「うわっ!!ほんとだ…へへへ」

 「からかいに行くべ?」

 「だな…決定だ!いこーぜ!」

 

……ん!?最悪だ…奴らが来やがった…だっる…。


 「おーい!蛍斗じゃん??なっついなぁ一人で何やってんだよー?」

 「よお?ボッチ君~!今日もボッチなのか~へへへ」

 「いや、今日はママと二人で来たんだべ?」

 「だな…お前は友達いねーもんな!!」


「いや、今日は友達とここに来た…」


 「はー?嘘つけよー?どこにもいないじゃねーかよー?」


「どっか行ったんだよ」


 「ボッチ君、そういうのつまんないよ~へへへ」

 「ママと二人で来たから恥ずかしくて見栄張ってるべ?」

 「だな…絶対見栄張ってるな」


「まじで…見栄とか特に張ってないし…てか見栄を張る必要性がわからない」


 「そーいうのまじでいいからー?」

 「じゃあ、連れて来いよボッチ君!へへへ」

 「どうせ、男だべ?」

 「だな…俺たちは女の子といっぱい遊んでるよーいいだろー?」


「男じゃないよ、女の子と来てる」


 「はー?噓ついてんじゃねーよ?」

 「いや、実は女の子ってママだったりー?へへへ」


「いや、母さんではない普通に友達だよ」


 「女の子でも絶対バチゲロブサイクだべ?」

 「だな…絶対にブサイク、どんなきもい顔してるのか見てみたいよな」

 「じゃあブサイクの面見に行きますー?」

 「お?行くべ!行くべ!」

 「どこに居るんだよーボッチ君!案内しろやーへへへ」


「さっき分かれたばっかりだから…もうちょいゆっくりさせてあげてや」


 「はー?噓なのか?どーせ噓か!?」

 「ボッチ君は虚言癖を習得した。なんつってへへへ」

 「じゃあ俺たちだけで探すべ?」

 「だな…それはナイスアイディアだ!」


「どうやって探すんだよ?」


 「決まってんだろー?大声で叫びながら探すんだよー?」

 「そうそう!ボッチ君のブサイクのお友達さーんって叫びながらなへへへ」

 「そうしたら出てくるべ!」

 「だな…はやくブサイクさん見てみたいな」


「おい、それは、迷惑行為だろ、やめろよ。」


 「じゃあー?お前が電話で呼べよ?」

 「そうだぞ本当に存在するなら電話で呼んでみろよへへへ」

 「電話しろよ俺たちは早くお前の友達がどんなにブサイクかみたいべ」

 「だな…電話しろ」


「電話かー…うーん、まあいいけど…でも来てくれるかわからんよ?」


 「はー?やっぱり嘘か…」

 「まじで虚言癖、習得してるじゃんへへへ」


「いや、そうじゃなくて…俺が相手の所に行くことになるかもってこと」


 「あー?まあ、それはしゃーないな、お前らもそれでいいら?」

 「おう、ボッチ君の友達はどんなにブサイクなのかを知るためだったらへへへ」

 「それはしゃーないべ」

 「だな…」


「じゃあ、ちょっとまって…」


まじで…だるいわーこいつら…うざいし、ああもうめんどくせー、桃乃にするか…


《桃乃》


 「もしもしー?蛍斗ー?どうしたー?」

 「いやーあのな…中学の時の同級生に会ってな?初葉と桃乃と供子に会わせろっ

  ていうんだよ…だから一瞬だけあってくれない?そうしたら帰ると思うから」

 「べ、別にいいけど…あ、そしたら蛍斗はうちたちと来てくれる?」

 「おう!行くぞ!!(小声)あいつらと離れられるならどこにでも行く!」

 「ほんと!?」 

 「おう!」

 「じゃあ、そいつら早く追っ払うように手伝う!初葉と供子にも伝えとくね!」

 「頼んだ!んでどこに行けばいい?」

 「えっとね、今、シュシュとか置いてあるアクセサリーショップにいる!」

 「わかった、そっちに行くわまってて」

 「おっけー」

 「じゃ」



 「おいまだかよー?」

 「はやくしろよーへへへ」

 「遅いべ」

 「だな…」


「連絡付いた…アクセサリーショップにいるってさ」


 「おおー?じゃあいこーぜ?」

 「どんだけブサイクなのか、はよ見たいへへへ」

 「多分とてつもなくブサイクだべ」

 「だな…笑ってやろうぜ」


そうして俺とこいつらは美少女の初葉 桃乃 供子のところへと向かった…

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