第9話 ミドリ色の信号機

ミドリは進め、キイロは注意、アカは止まれ。


小学校の時は、青は進め、だったのに。

信号機は青じゃなくてミドリだよね。


一番最初の信号機はミドリだったらしい。


でも新聞では青色信号機と書かれてしまったために、それをきっかけに、日本全国で信号機は青色と呼ばれるようになったらしい。


でも、何で最初からミドリ色だったのかは分からない。


きっと、昔は電球の色がミドリ色の方が安かったからミドリ色になったんだ。


それとも、僕らには見えない人達は、青よりミドリの方が落ち着くのかもね。


信号機の横に、一日中うずくまってる人や、信号機の側にずっと立ち続けてる、半分向こうが透けて見える人達は、やはりミドリが良いかもね。


今は、青色LEDが安いから、今度から青色信号機になるのかな。


そうすれば、はれて、青は進めになるね。

でも、信号機のそばの人達は、戸惑うかな。

だって自分が事故にあった時の信号機と色が変わっちゃうんだもの。


信号機のそばに置いてある花束には、みんなも注意してあげてね。


あ!ただし、あまり親しくすると、友達になれると思ってついて来ちゃうから駄目だよ!


「成仏して下さい!」

としっかり思ってあげる事だよ!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る