私立美水女子学園剣道部
@waraji
第1話 再始動
Epsode00【あらすじ】
日本三大お嬢様校の一つである私立美水女子学園。
由緒正しき御家柄の才色兼備な生徒が集い、学業と部活動においても常に国内トップクラスの成績を残している。
その中でも運動部は毎年、全国大会に出場し好成績を収めているがある部だけ厄介な問題に直面していた。
――私立美水女子学園剣道部。通称、美女剣。
古くから剣道の名門校として他の部に引けを取らない程素晴らしい好成績を収めていたが近年の剣道部においては、未経験者の顧問が務めていたせいもあり超弱小校まで格落ちしてしまう。
また、剣道部が抱える問題は数多く存在し顧問が起こした体罰、淫行行為に加えて、部員たちの違法薬物使用が社会的問題となり部の存続が危うい状況となっていた。
学園の理事長である宇喜多秀樹はこれらの打開策と剣道部の今後の指針について議論するために緊急理事会を開催したが、学園の理事長を筆頭とする存続派と多くの理事会メンバーが述べる廃部派で意見が分かれ、議論が難航する。このままだと創部五十年を超える伝統ある剣道部が廃部になると恐れた数少ない存続派の学園長である村山誠はある提案を廃部派の人たちへ持ち掛けたことで廃部に傾いていた空気を一変させた。
彼の思惑は「今、どん底である剣道部を全国制覇させ嘗てのように剣道名門校として世に知らしめること」であった。
連日、理事長の宇喜多秀樹と村山誠で話し合う中、顧問の選定に頭を抱えていたが偶然、机に置かれていた雑誌の記事を眺めていると渋谷雍二という人物が特集されていた。
宇喜多は、この記事を通じて彼が関東屈指を誇る剣道の実力者であると知るや否や是非とも剣道部の顧問を任せ、部を再建させたいと瞬時に画策し、新学期より着任するよう教育委員会へ根回した。
伝統ある剣道強豪校の復活の鍵は、全て彼の手腕に掛かっているのである。
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