病床信仰製蓄音機

残夜、赤い雨が降る。想像と過程して、しまいそれすらも

月夜の兎はたぶらかすもの「やさしくしめころして、」

誰かの笑顔も弾丸となる知の裏側にて、粛々と取引を行います


心も踊る薫風の周りに寄り添う君の声は微かに、

砂嵐のレントゲンに張り付いた今、この瞬間に動かぬ。


ふてぶてしい若草色の落ち葉を集め 箱庭の隅に置かれいる

絵本の中の銀河は湿り不焼けた臭いを立つ、生乾きのアンドロメダ

悔い尽くす あらゆるバクに ゆめうつつも宿る熟した薔薇に、

その虚像の笑みで誑かす、未知があったのかと それですら

泣いてしまいそうな空を踏み付けているこの地は日照りて青く。


己が息を、早く留めて欲しい、白影の微笑みを抱いて

モノクロのジェットコースターは滑りこんでいく。

この鈍い心臓が鼓動をいろめかし 耀かす光をひとのみにする

蜃気楼のオアシスとごっこ遊び、磨るみたいに助けてください。

叫んでもいいだろうか 喚いてもいいだろうか。

今更、気づいてしまったけど、ここにはもう戻ってこれない


ガタが来た躰は一定の速度を落とし、その内、

声をかけても手を差し伸べても、

一切の音色も零さず反応を示さなくなる。


色眼鏡の友情と壊れた真空管のゆらめきの奥に、誰がいるのか

摩耗した沖に繋がれた最新のオシロスコープすら歌に靡かない、

柔らかな風だけが、今今と殺そうとする。

何処にもいない私のうちがわを活かすことができるように、


そこに横たわる君に恋をした。

一生一緒に交わらない視線を結ぶこと、

協調性の欠ける仮想空間に響く小鳥の残響

病床信仰製蓄音機 ≠ 徒花を彼方に

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