【うたかたましいのシ】

配役は炙れ 爛れた痴情はらくに孵れ!

それすら はて 黒い羽根の天使様が啄むモノも 終に化す


おんぼろな月と陽に心を躍らさせるのは手が届かないから、

崇め奉ればいいと全て、自らの首を縛り皆、欲に惹かれゆく

のちのチは比に差を咥え 光と影で縁取らせ 姿魅せよう賭するが

燃え尽くした後に未知が備わるなら 花も咲こうが嵐も酔いと香し、

生き遺る未知が正義とも悪をも演じるように、顔突合せ わらう


手に手を取りて先を譲り合う、間柄に添って自らで朱線を退く

偽善の末、チキンレース。思いの押し売り、全くの茶番の故、

(だれひとりいなくなりはしないのだが)

天に昇れないわるい魂に口止め料を払い地上の木偶に詰める。

塗りたくる虚言と謀りを逸話に乗せるだけで騙されてしまえれば

人々は見るも無惨な粘土細工の声色を雅に散布すると、個個に印す。


「さぞや幸せで楽なよう、」

狡猾な古狐がうっかり壁に鏤めた仄かな星を頼りにしたためる。


#詩コン 使

午前0:44 · 2020年6月13日 @utakatakotyou

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