第82話蚯蚓忌

君の人生がやすやす綴じられた、

読めもしない蚯蚓忌震えた聲が血を廻り循環する、


君のコトは閉じられた、永劫に力強く、溢れる、

私を睨みつけて。


私が生まれるまで、埋まれるから。

滞り勝ちの騒がしい唄に水車はゆく、偽ることも無く。


夢 木の幹のまま、裸の皮を脱がせて。

  引っ掻いて描く

幻 着の身着のまま、おもちゃでいいよ。

  引っ掛けて仕舞おう


「玩具箱の中を土足で踏み歩くは夜な夜な、

               また、母の眼球が怖い。」


くすくす、わらわれているの。

空っ風、風車みたい 実を被せて、潰した。


僕の中をねちっこく掻き回し、

(赤い玉、ふたつ きり。)

  恨みますか、それでは 殺し続けてください。

無垢な眼差しでいき続けてくる

(閊え白樺 ~ 看取らるる。)

  今を亡くすよに、ふつふつ、裂いた咲いた、


あなたと共に、あなたのそばで、私は生まれ孵る

ひよっこのままで、寄せて返して欲しいものは、魂


記帳な胡蝶、その全てが想像に過ぎないとも。


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