名も無き僕と君

氏姫漆莵

第1話 始めに

これから書き連ねるものはあくまで"僕"というの人間の意見であり、ただしいも正しくない。

もちろん、違う意見持つ人間は沢山いる。それは当たり前だ。けど、どうか"僕"を否定をしないで。肯定しろというわけではない。

何故かって?

僕は人の意見を否定するのはとても残酷で、自分勝手な事だと考えているから。

意見はその人の価値観に影響している事が多いと思うし、知らず知らずのうちに価値観に影響されていると思う。だから、意見を否定することはその人の価値観を否定することに繋がる。さらに、価値観を否定することはその人の考え方、歩いてきた道、選択…沢山のものを否定することになると思う。やがてそれは繋がり繋がって、その人そのものを否定することになる。


こんな悲しくて残酷なこと、君にはしないで欲しい。そもそも、違う意見を持っているからと誰かを否定する必要なんてない。

だってそれはその人の意見。百人いれば百人ぶんの考え方や意見があって良いじゃないか。だったら肯定するまでいかなくても、受け入れても良いじゃないか。

「貴方はそう考えるんだね。成る程、僕はこう考えるよ。」

それで良いじゃないか。

間違っているかどうか聞かれたときに初めて、

「違うと思う。」

そう言えばいい。

違うかな?

勿論、全て事がこれに当てはまるとは言えないけれど少なくとも僕がここに書き連ねる事に関しては君たちが

「違うと思う。」

という場面は僕が君に聞いた時だけになると思うな。


僕はよく、すべての人間が相手の意見を否定しないで受け止める。検討してみる。こんなことをすれば紛争は減るんだろうなと思うよ。

うん。話が飛びすぎて何を言っているのかよくわからないよね。


んー……そうだね。

……"僕"は"僕"以外の何にもなれないし、なろうとも思わない。

"僕"は"僕"でしかないんだ。

"君"が"君"でしかないように。

"僕"が"君"になれないように。

"君"が"僕"になれないように。


"君"の考えは"君"の考えでしかない。

"僕"の考えが"僕"の考えでしかないように。

"僕"の考えが"君"の考えではないように。

"君"の考えが"僕"の考えではないように。


つまりは、そういう事だ。



そうだ。

そう。

一つ告知しておかなければいけないことがある。

これから僕が書き連ねる文章はまだ未完成のものだ。だから支離滅裂になるし、言ってることが変わるかもしれない。それでいい。

実はここにはまだ僕が答えを出していないものや、完結していないものを書き連ねるつもりなんだ。

完結した物語を今まで順番に投稿していたけれどこれは違う。熟考もしていなければ下書きも、校訂もしていない。何もしていない、素の僕の考えや意見をただ、書き連ねる。

今までとは違うスタイルだ。

どうなるかわからないから不安と期待でドキドキだ。


最後にちょっとだけ。

君にだけ教えるね。


実はね……


これ、他の物語が完結するまでの時間稼ぎなんだ。



いやー…ほんとごめんね。


完結しないとやつは作品を公開できないらしんだ。

あいつ、色々な話を気が向くままにちょこちょこ書くから完結してないんだよ。

ちょこちょこ色んな作品あげりゃいいのに、こだわりってやつだね。

僕、ちょっと苛々するよ。

完結しないと公開できないなら、一つの作品一気に書き終われよ。集中しろよってね。


まあ、こそこそ話もこの辺にして……


さあ、ページをめくる準備は出来たかい?


あっ、いや、しなくていい。しなくていいよ。

だって準備をするほどのものでもないから。

おーけー?

よし、じゃあ一緒にいこう。独断と偏見の世界へ。


あ、そうだ。


今回の僕の話を信じるかどうかは君次第だよ。

僕は嘘だとも本当だとも思わないし、言わない。



さ、早くページをめくってくれ。


そこの暇そうな君。

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