某日、朝

何処かに落ちた感覚で目が覚める。

手筋辺りがぞわぞわして気持ち悪い。

背中をごしごしと擦っていると、母親の声が聞こえた。


「結今日、満君と出掛けるんでしょ、さっさと朝御飯食べて支度しなさい!」


大声でそう怒鳴られる。

返事をして立ち上がると、何かが落ちた。

見ると赤いお守りだ。

こんなものどこで貰ったっけ?


「大丈夫。きっと上手くいくわ。」


あれ、誰の声だっけ?

でも、少し胸の奥がむず痒くて暖かかくて安心して仕方がなかった。


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異世界電車ぶらり旅。~愛染の旅~ 日向月 @ito2019

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