食欲旺盛新生物
さらに二日後。
真夜中に家が破壊され、人が殺される事例が相次いだ。
音もなく、静かに。
もう誰も、手も足も出ない状態。
政府も「最善を尽くす」としか言えなくなっていた。
人類は、出来たばかりのビルなど、強い建物への避難を余儀なくされていた。
これはヤバイ。非常に。
僕はゲームがなきゃ生きていけない!
家の近くでも死者が出たらしく、避難しなきゃいけないんだが……
充電するとこ、あるかなー。
とりあえず僕は、スマホに充電器にオタクグッズにその他もろもろをリュックにしまい、近くのビルへ避難することにした。
家を出ると、何か変な気配を感じた。
僕は気がついた。……今午前2時!!ゲームしてたから忘れてた!
そして、おそるおそる振り返ると、そこには得体の知れない黒い生き物が!
僕の家を跡形もなく壊していた。
……そう、僕は間一髪で殺されずに済んだのである。
住む所がなくなった。音愛ちゃん(人形)は一緒にいる。
もう思い残すことは無い。
あいつ、目に焼き付けてやる!
よく見るとそいつは、黒いモヤのような体の中に無数の触覚のようなものを持っていた。
大きな赤い目に、青い口のようなものも見える。
そして……そいつはこちらを振り返った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます