「神の話」
あの出来事のあと、もちろん学校はしばらく休みということになり、僕は家でずっとゲームをすることになった。
あの「声」が終わった直後、体は自由に動くようになり、信号も車も普通に動き出し、僕のスマホも何事も無かったかのようにゲーム画面に戻っていた。
「神の話」というのが、テレビの人や新聞記者などがあの「声」に勝手につけた名前だ。僕もそう呼ぶことにした。
ニュースによると、「神の話」は、世界中で聞かれたらしい。電気が通らない所も含めて。
しかも全ての人間に言葉は通じたらしい。
各国の政府や警察も動き出し、犯人を特定しようとしている。
今のところ、「神の話」は嘘であるというのが彼らの見解だ。
もちろん僕は、「神の話」を信じた。ゲームみたいで楽しそうだし。しかも脳内に直接語りかけるなんて人間には無理だよ。
1週間で何が出来る?
それも考えている。なぜって?もちろん死にたくないからさ!
死んだらもう一生音愛ちゃん(僕の推し)に会えないもんね!
人間を食べるキーストーン種となると、やっぱり強いよな。
……そうだ、1週間で「食欲旺盛な時期になる」と言っていたから、まだあまり食べない時期があるはずだ!
まあ、僕にはもう家族はいないから、僕と音愛ちゃん以外は知らない。
まあ、明日でいっか。
僕はまたゲームに集中した。
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