俺からの主張

ん?体が重い

「ん、おはよ」

「おはようございます、美玲さん、ここで何をしていられるので?」

「起こしに来たら眠くなっちゃって寝ちゃってたみたい」

てへっと言いながら手を丸め頭に当てた

いや、違うだろ、なんでてへっで誤魔化せると思ったの?

別にこれが1回目ならまぁ、いいよありがとうございますで終わるよ?でもね、今日でなんと1年目に突入します

美玲は妹で一昨年まではすごく嫌われていたが急に懐いたんだよ、理由はわからん

「取り敢えず、美玲さん」

「ん?」

「降りてくんない?」

「や!」

「ははっ、休日ならいいんだけど、今日からがっこうなの、分かる?」

「私、こもり、分から、ない」

「学校に行こうな?」

「や!」

「行かなくてもいいから降りてくんない」

「うー分かった」

いつもこんなやり取りをしてからご飯を食べ家を出る

いつも道理の通学路あと3秒で

3・2・1

バッシーン!

「いてぇよ!!彩音!!!」

「まぁ、無事でしょ?」

「大丈夫だけど!謝れよ!」

「やだね」そう言って舌を出す彩音幼稚園の時からの腐れ縁陸上部のエースらしい

こいつの相手は精神的にも、体力的にも疲れる


そんな彩音と喋りながら学校に行くと

親友の三上冬弥がいた

「おはよ!また登校デートか?」

「うっせ!お前こそ彼女と一緒に来たのか?」

「彼女?居ないよ?」

「あんだけモテんのに?」

「うん」

三上と、俺はサッカー部だ

俺も三上も次期エースと言われるほどに上手く、三上はイケメンだからすんごいモテる

俺はモテないが……







「神谷くんは居るだろうか?」

おっと、自己紹介がまだだったな

俺は神谷菫かみたにすみれ生徒会メンバーで、サッカー部の次期エースこれだけだと自慢にしか聞こえないな

そんなことより会長何しに来たんだろ

「はい、いますけど」

「おー良かった、実はなこの資料の事なんだが………」

「三上すまん話してくる」

「がんばってこい!」

「おう、」



まるでリア充みたいな生活をしている俺だが

俺はこの生活を気に入っていない

立場変われコノヤロウだと?

変われたらとっくに変わってやんよバカヤロウ!!

目が覚めると同時に約40キロの重りが着くんだぞ?

挨拶と称した暴力が襲ってくる日常

雑用、パシリ、資料作成、などの雑務を押し付けられる日常

サッカー部のイケメンじゃない方と呼ばれる日常

「三上くんにぃ、これぇ、渡しといてぇ」と、ラブレターの運び屋扱いされる日常

こんなデメリットがあっても変わってくれるやつがいるのか!?コノヤロウ!!!!!


もっと平穏な日常を贈りてぇの!!

俺は!!!

クラスメイトの桐谷くんみたいな!!ブックカバーついてても誰も何読んでんの?と聞いてこないような!!存在になりたいの!!俺は!!!

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