現実逃避

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで殴らないで

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで

来てよ。ねぇ、ヒーローなんだよね?ねぇ

見捨てないで、お願いお願いお願い

私が何かしたの?ねぇ?なんで殴られるの!?ヒーローなんでしょ!?

ねぇ!助けてよ!!!

宗谷!!!!!!!!!!!――――――





――――――はぁ、またこの夢か何回目だよ。俺は彼女を助けないといけないのかもしれないでも、彼女が誰か、何故殴られているのか、分からない、分からない


「取り敢えず、俺は宗谷じゃねぇ」

そんな事をボヤきながら俺は部屋を出た











――――――――――――

何を言ってるんだ!?誰だよ!!殴られているのか!?今助ける!!!!

名前を言え!!!

俺が助けてやる!!!!!!

俺はお前のヒーローになってやる!!!!!

待ってろ伽耶子!!!!―――――――――








―――――――――またこの夢か

私は伽耶子じゃない美玲なのさ

私は殴られてなんかない

私は弱くない

私は、私は、うわぁぁぁぁぁぁぁぁァァァあ

分からない、なんであいつが出てくるのよ

分からない、なんであの時の記憶が蘇るのよ

分からない、よりによってあいつが出てくるんだ

こんな日常を繰り返している

繰り返させられている

私はあいつを知っている

私はあいつを知らない

私はあの頃殴られている

私はあの頃人を―――

私はあの人を―――

大丈夫、大丈夫、落ち着け私は大丈夫

あの事件からはや3年、私は家を出なくなった。

私は人を殺している

そう、を殺してしまった








――――――――――――

そういや、あの夢を見始めたのは親父が死んだ頃だったな、、、親父の名前は達也

あれ、なんで親父が居なくなってから見始めたんだ?親父の死因は事故死、作家をしていたなぁ、ペンネームは確か――――――宗谷

そうか、親父の夢だったのか、ははっ親父に話に行こう

そう思いながら、俺は家を出た


パッパードンッパリーン


そうだった俺はそろそろ現実逃避を辞めないと行けないな


未練たらしいっちゃありゃしねぇ

この世に未練しかねぇが親父やお袋に会いてぇもう行くわ










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