それぞれの日常
コオリ🍊
叶多と絢香の物語
俺は
あれは、小学校低学年の時だった《ボク》は一人ぼっちだった、友達も家族もいなかった
おとうさんは初めからいなかった、お母さんは、ずっと家にいなかった、毎日夜遅くに帰ってきては寝て、朝早くに出ていった。
学校では普通に振舞っていたが、友達はいなかった、むしろ、無視されていた。だからボクは、しょっちゅう本を読んでいた、その日常を壊してくれたのが絢香だった。いくら、断っても構ってくれる。いくらウザがっても気にしてくれる。いくら周りに嫌われてもボクと一緒にいてくれる。
ボクは彼女の為ならなんでもする、何でもしたい
――――――――――――
私は、絢香すごく好きな人がいます
その人はクールで
どれだけ絡んでも冷たく対応してくれる
そんな彼との出会いは小学校低学年だった
一目惚れだった、彼はいつも、普通でした
普通であろうとしました。
一人称はボクで可愛い系の男の子だと思っていたら、そんな事はなかった、顔つきは可愛いのだが、どこか凛々しくて、どこか絶望していて、そんじょそこらのガキとは目が違った。純粋な目を持たない子供だった。おにぃとどこか似ていて惹かれてしまった
私のおにぃは高校生で、何故か目が死んでいる、前に、兄の部屋を覗いたが何も無かった、机も、ベットも、棚も、漫画も、本も、縄も、
何も無くて、でも、紙が1枚、残っていた、その紙には【ごめん、お母さんお父さんそして絢香、俺はもう何も出来ない穀潰しになってしまっただから俺は家を出るよ、捜索願いは出さないでください、俺はもう迷惑はかけたくないんだ】と書いてあった
絢香は寂しがる事も、絶望する事も、泣く事もしなかった、絢香は興奮していたのだ
絢香は確信してしまった自身が、M気質である事を………………
――――――――――――――――――
(俺(私)は今日こそ告白する―――)
俺は手紙を出した
私は手紙を貰った
今日俺は
今日私は
俺が彼女の事を―――
私が彼の事を―――
―――好きだと伝える――――――
「絢香、来てくれてありがとう」
「叶多?何の用かな?」
「俺、絢香のことが好きだ。付き合ってくれ!!俺は君の物になりたい!!」
「ごめんなさい、私、叶多の奴隷になりたかったの」
「え?」
「あの時から、小学校の時から、貴方の奴隷になりたかったの、あの冷たい目、ホントに嫌ってるような目、ゴミを見る目が好きだったの、なのに、、、今の貴方にはそんな目がない、だから私は貴方とは付き合えない。さよなら」
「え、そんな、、、、」
―――こうして俺のいや、俺たちの青春は終わった――――――
――――――――――――――――――
毎回主人公が変わります。たまに前出てきたキャラの続編もします
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