推しが超絶可愛い
アイドルって大変なんだなー。
と思いつつも、私だって腐っていても水商売を生き抜く夜の蝶だ。
誕生日なんて生まれてこなきゃ良かったって思うレベルで胃がひっくり返りそうなほどのプレッシャーを感じる。
それの感覚に似てるのかな、とか大変失礼な事を思いながら床に膝をつく。
ちょうど背丈は、座るあかりちゃんの顔を見上げられるくらいの高さになった。
(…笑ってくれよ。)
クシャクシャになっているティッシュを握り締めてスンスン鼻を鳴らしているあかりちゃんと目が合った。
大きい目が潤んでいてもやっぱり可愛い。
10代のつついたら弾けそうな肌のハリは申し訳ないが無い。
でも、10代じゃ持ってない20代後半からの魅力だってある。
Honeyはお姉さんユニット?BBA?
いやいや、掲示板サイトとかで叩いてる奴ら本当に目が腐ってる。
こんなにもHoneyの涼音あかりは可愛いんだ。
「…あかりちゃんが神推しだから」
ヘラッと笑いながら言ってしまった言葉をあかりちゃんの隣にいた蘭ちゃんが拾ってくれて賑やかしてくれて3人で笑いあえた。
やっと笑ってくれた推しはやっぱり可愛い。
「ニノさーん」
タイミング良くキミに声を掛けられれば、別れの挨拶と突然の訪問を詫びてその場を離れた。
開演するギリギリまでいてしまったせいで裏方さん達が慌ただしく走り回っている中をすり抜け会場に戻る。
フレグランスの香るいい匂いの空間から暑苦しい汗臭い空間に…。
扉を出る前に深呼吸しておけば良かった…。
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