Sugar Town

月のきおん

第1話

金平糖の家 ヘンデルとグレーテル


七色に輝くあの子の笑顔が見える様


苺ショートの苺だけ


口にほおばりながら


彼はじっと飴細工の海を


見つめてフッと溜め息


僕は本当はこんなの作るつもりは無いが


ジッと窓辺で息をすう


そして又気を取り直す


クッキーの橋がどこまでも続く様に


月の兎はしかめっ面で


私にもお菓子頂戴な


そんな声が聞こえる様



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Sugar Town 月のきおん @kioco

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る