第9話 外道の末路

 暗闇の中、紺色の着物に身を包んだ三人が村の近くで様子を伺っている。

 全員、同じく紺色の頭巾をかぶり目だけを覗かせていた。手には刀を握りしめている。

 目の前には田畑が広がり、その向こうに長屋が見える。

 一人の男があたりを見渡した。闇に包まれて見通しが悪い中で、その男は正確に見張りの位置を把握しているようだ。

 見張りは二人、それぞれ離れた場所にいる。

 残りの二人に指示を出し、自分はその場で待機した。

 しばらくして二人が見張りを仕留めたことを確認した後、その男は素早く田畑を突っ切って長屋の裏手にやって来た。

 見張りを倒した二人が近づくと、今度は一軒の家を指差しそこへ移動するように指示した。それは夕夏の家だった。

 二人は裏口を開けようとするが、戸にはつっかい棒がされていて開けることができない。

 今度は表の方へ移動する。夕夏の家は、長屋のちょうど中央に位置していた。そのため、入り口までたどり着くには何軒もの家の前を通過しなければならない。

 二人は見張り番が過ぎ去ったのを確認し、ゆっくりと目的地へ近付いていった。

 入り口の前まで来て戸に触れる。予想に反して戸は開いた。

 すばやく中に入り込むが、そこはもぬけの殻であった。

 裏口へ移動し、つっかい棒を外して戸を開ける。そこへ、遠くにいた一人が駆けつけた。

「どうした」

「中は誰もいない。本当にここにお宝があるのか?」

「他に移動したのか? それとも見張り番でもやっているのか・・・」

 指示役の男はしばらく考えていたが、やがて

「移ったとしたら与一の家か」

 とつぶやき、二人に新たな指示を出した。


 その夜、夕夏と小春は寝ずの番だった。

 夕夏が見回りをしていた時、裏手の方で物音がした。見張り番がいるのかと思ったが、念のため調べようと覗いてみると、暗がりの中で動く二人を見つけた。

 盗賊に違いない。この時のために用意していた笛を思い切り吹いた。見張り番が一斉に笛の鳴る方を向く。小春もすぐにその場所へ向かった。

 二人の盗賊は笛の音に一瞬ひるんだが、相手が女一人だと分かり、襲いかかってきた。

 二人を一度に相手にするのは分が悪い。そう思った夕夏はすぐに表側へと逃げ出した。

 盗賊たちは追い掛けてくる。この二人、後先のことを何も考えていないようだ。すぐに逃げればいいものを、相手を仕留めることしか頭になかったらしい。

 気づいたときには、見張り番だけではなく、笛の音に家から出てきた者まで現れ大勢に囲まれていた。

 今まで何人もの村人が殺されてきたのだ。周囲から放たれる殺気は相当なものだ。二人は完全に怖気づき、刀を捨てて座り込んだ。

 指示役の男は、すでに村の外れまで逃げていた。

 完全な失敗だった。

 あの二人から隠れ家の場所が聞き出されれば留まるのは危険だ。すぐに逃げ出す必要がありそうだ。逃げる場所は決まっていた。それは村の南側にある森の中だ。

 一人、隠れ家に戻ると、そこには三人の男たちがたき火を囲っていた。

「二人はどうしたんだ」

「捕まった。この場所は知られることになろう。すぐに他の場所へ移動した方がいい」

「お前、あの二人を見捨てたのか?」

「自分で蒔いた種だ。俺が尻拭いする謂れはない」

「貴様・・・」

 食って掛かる男を他の二人が制した。

「急げ、奴らすぐにでもやって来るぞ」

 頭巾をかぶったまま、男は冷淡に言い放った。


 捕らえられた二人はすぐに尋問を受けることになった。

 両手足を縛られ、正座の状態で二人が並べられた。

 まずは何を盗むつもりだったのかを問われたが、二人とも沈黙を守っている。

 尋問をする側は三人いた。その中の二人は勝爺と与一だ。そして残る一人は刀を持っている。その刀の切先を二人の目の前に見せて言った。

「話は一人だけいれば聞ける。黙っているのなら、まずはどちらかの首を落としてやろうか」

 盗賊たちの顔が、見る見るうちに青ざめる。

「待て、わかったよ。話すから勘弁してくれ」

 それからはスラスラと何もかも白状した。

 盗賊たちは、あの『鬼の涙』を狙っていたらしい。

 ある日、一人の旅人を見つけて金目の物を略奪しようとしたが、大したものは持っていなかった。するとその旅人は、とっておきの情報を教えるから命だけは助けてくれと懇願した。そのとっておきの情報こそが『鬼の涙』の件だった。

 しかし、旅人はその石がある家の場所までは知らなかった。

 そこで、村の家を手当たり次第に襲ったのだ。

 最初は、ほとんどの家が戸締まりをしていなかった。

 二回目に襲撃したときも戸締まりをしていない家がまだあった。

 だから、そんな家に忍び込み、まずは家の者を皆殺しにする。それから『鬼の涙』を家探ししたそうだ。

 なんとも無計画で残虐なやり方だ。当然、村の方も警戒をする。その後はどうやって忍び込むか考えあぐねていたらしい。

「その旅人はどうしたんだ?」

 与一が尋ねると

「殺したよ」

 と盗賊は即座に回答した。


「盗賊はお前たち二人だけか?」

「いや、あと四人いる」

「どこにいるんだ?」

「北の山の麓だよ」

 その返答に三人は驚いた。

「北の山だと? あそこは天狗様の領域だぞ。足を踏み入れれば、たちまち殺されてしまう」

 盗賊の潜む場所が分かれば、現れるのを待たずとも退治することができる。できれば居場所を探したかったのだが、鬼の件があってほとんどできなかった。しかし、たとえできたとしても決して見つかることはなかっただろう。まさか、北の山に入って無事な者がいるとは考えていなかったからだ。

 二人の盗賊は、それを聞いて再び青ざめた。自分達の隠れ家が天狗の住む場所だとは知らなかったようだ。

「とにかく、これが終わったら案内してもらうぞ」

 与一は二人に言い放った。

「ところで、今回はどうして二人だけで来たのだ?」

 勝爺が質問した。

「いや、もう一人いたのだが、たぶん逃げやがった。そいつが、人数が少ない方が忍び込みやすいというから半分にしたんだ」

「そいつというのがお前たちの首領なのか」

「違う。少し前のことだが、俺達の前にいきなり現れたんだ。この村にある刀がほしいから手伝ってくれと言ってきた」

「刀?」

「そうだ。俺たちが狙ってるのは『鬼の涙』だと言ってやったら、それの持ち主を知っているって言うから手伝うことにしたんだ」

「そいつの名前は?」

「知らねえ。名前は聞いてねえ」

 勝爺も与一もそれが誰かすぐにわかった。作次郎だ。行方をくらました後、あろうことか盗賊と手を組んだ。

 その狙いは刀だ。おそらく、小春の持っている大刀のことだろうと二人は推測した。しかしなぜ刀なのか。なぜ『鬼の涙』ではないのか。それが理解できなかった。


 その夜の見張り番が盗賊の討伐隊となって、隠れ家に向かうこととなった。夕夏や小春もその中にいた。

 与一も加わることになった。

「元はと言えば、俺があの石を拾ったのが原因だ。けじめはきちんと付けるよ」

 与一は勝爺にそう話した。

 二人の盗賊は、首に輪縄が掛けられ、先頭を歩いた。その縄はある程度の長さがあり、輪の形に巻かれていた。その輪を右手に持ち、松明を左手に二人の村人が後を歩く。さらにその後ろを、武装した村人が続いた。刀や槍、棍棒の他に、鍬を持った者もいた。

 北の山裾に近づくと、空気が変わるのを感じた。ひんやりとした風が山の方から吹き付けてくる。

 盗賊がねぐらにしているのだから大丈夫だろうと判断したものの、やはり山に近づくことには抵抗があった。

「本当にここなんだろうな。嘘だったら無事では済まなくなるぞ」

「嘘はついてねえ。こっちで間違いはない」

 今は盗賊の言葉を信じるしかない。討伐隊は行進を続けた。

 盗賊の隠れ家は、山裾をぐるりと西の方に回ったところにあった。ほとんど道らしいところはなく、案内がなければ決して見つからない場所だ。村からも山の陰になって見えない。隠れるには最適な場所だった。

 隠れ家には誰もいなかった。

 これは最初から分かっていたことだ。よほどの間抜けでない限り、村人がここに来ることは予想するだろう。

「急いで出ていったようだな」

 たき火の跡を中心に、あたりに物が散らかっていた。その中に赤い布切れが落ちているのを与一が見つけた。

「これは、あの商人が身に付けていた頭巾だな」

 そうつぶやく与一の姿を小春が見ていたが、やがてその手にあるものに気づいて急に叫んだ。

「それだ!」

「これがどうかしたのか?」

「私から荷物を奪った奴がかぶってたものだ」


 それは、森神村が盗賊に襲われるようになる少し前のことだ。

 とある峠を越えて下り坂を一人歩いていたとき、小春は小さな山小屋を見つけた。おそらく、木こりが休息用にこしらえたものだろう。

 もうすぐ日が沈む時間帯だった。しばらくは村も集落もない。今夜はこの山小屋で夜を明かすことにした。

 枯れ枝を集めて火を焚き、近くに座ってしばらく休んでいると、山を下りてくる一人の旅人がやって来た。小柄で肌の色は黒く、鷲鼻と突き出た顎を持った顔は一度見たら忘れられない。頭には赤い丸頭巾をかぶり、手には杖を携えていた。

 その旅人は、細い目で小春の姿を見つけ、近付いてきた。

「お嬢ちゃんも旅の者かい?」

「そうだが」

「私は行商人でね。西の方へ行こうと思っているのだが、夜ともなると一人では心細い。いっしょに寝泊まりさせてくれないかね?」

「私は一向に構わないが」

 小春はそう答えながら行商人の姿を見た。行商人という割には荷物がほとんどない。

「売り物はどこにあるんだ?」

「私は宝石が専門でね」

「宝石?」

「世の中には物好きがいてね。珍しい石を集めるのが趣味という人もいるんだ」

 今の御時世、必需品以外のものを欲しがるというのも珍しい。何の役にも立たない石なんかを集めてどうするのかと小春は思った。

「お嬢ちゃんはどこから来たんだい?」

「白魂だ」

 小春の返答を聞いて行商人が驚いた。

「白魂って言ったら鬼の住処と呼ばれているところじゃないか。あんなところに住んでいたのかい?」

「あそこにも村はあるよ。村には鬼は入ってこないからな」

「逃げ出してきたのかい?」

「まあ、そんなところだ」

 このとき初めて行商人は、小春の後ろに横たえられた大きな刀に気が付いた。

「もしかして、お嬢ちゃんは鬼退治を生業にしてるのかい?」

「今は便利屋だ。鬼退治も引き受けるけどね。でも、このあたりは鬼はいないだろ?」

「いやそれがね、昨日会った旅のお方に聞いたんだが、ここから西にある森神村というところから南に下った先の森で鬼の足跡を見つけたそうでね」

「本当か?」

「もしかしたら、村の人も困っているかも知れないねえ」

「わかった、一度行ってみることにするよ」

 しばらく会話が途切れ、そろそろ眠りに就こうかと考えていた矢先、小春は何かの気配に気が付いた。近くに潜む者がいる。相手は六人のようだ。刀を手に握り、小春は立ち上がった。

「どうしたんだい?」

 行商人が不思議に思い尋ねるので、小春は

「野盗が潜んでいるようだ」

 と言葉を返した。


「隠れているのは分かっている。出てこい」

 小春は数歩前に出ると、刀を肩に担いで叫んだ。しかし、あたりは静まり返っている。

「出てこぬか」

 地面に落ちていた石を一つ、左手で拾い、草むらの方へ投げた。

「痛っ」

 その方向から声がした。

 ばらばらと六人の野盗が姿を表した。全員、紺色の着物に身を包み、顔は頭巾で隠されて目しか見えない。

「貴様、よくも・・・」

 石をぶつけられた野盗の一人は怒りに我を忘れていた。持っている刀をいきなり振り上げ猛然と小春に襲いかかる。しかし、その突進は途中で止まった。

 気が付けば、自分の目の前に切先が突きつけられている。小春は瞬時に、刀の切先を相手の顔へ向けていた。

「運がよかったな」

 小春は静かな声で言った。

 もし、突進を止めていなかったら、そのまま顔を貫かれていたところだ。相手は腰を抜かし、逃げ出した。他の五人も慌てて逃げていく。

 気配が消え去ったのを確認して、小春はたき火のある場所へと戻ろうとした。

「もう大丈夫だ」

 返事は何もない。

 たき火の方を見ると誰もいない。

 行商人はどこに行ったのか。あたりを見回した時、小春は自分の荷物がなくなっていることに気が付いた。

「しまった、やられた」

 しばらくの間、小春はその場で呆然と立ち尽くしていた。


 小春の荷物を奪っていったこの男、とんだ食わせ物だった。

 行商人というのは真っ赤な嘘、実態はこうやって旅人から荷物を盗む悪党だ。

 おそらく、小春が眠ったのを見計らい、荷物を奪うつもりだったのだろう。いや、もっとひどい仕打ちをしようとしていたのかも知れない。

 しかし、相手が只者ではないことに気づき、実行するか悩んでいた。そんな時うまい具合に野盗が現れ、小春が気を取られている隙を突いて荷物を持ち去ってしまったのだ。

 西に行くというのも嘘だった。

 本当は西の方からやって来て、峠のあたりをうろつきながら獲物を探していたのだ。西に行くと言っておけば、被害者は必ず西へ向かうだろうということは計算済みだった。

 しかし、この男の話には真実もあった。

 宝石を専門としているのは本当で、鑑定する眼を持っていた。森神村で、与一の持っていた『鬼の涙』を鑑定したのもこの男だった。

 そして、森の中で鬼の足跡を見つけたのも本当の話だ。但し、それは人から聞いたのではなく、自分自身が体験した話だが。

 この男、各地を転々としながら悪事を働いていたのだろう。少なくとも鬼の足跡を知っていたか、もしかしたら実際に鬼に遭遇したことがあるのかも知れない。しかし、なぜ森神村の住民に警告してあげなかったのか。どうせ信じてもらえないだろうと思っていたのかも知れないし、そもそも助けようという気がなかったのかも知れない。では、どうして小春には鬼のことを話したのだろうか。それは直接、本人に尋ねてみなければ分からないことだ。

 男は、小春の荷物を持って東へと逃げているのだろう。

 しかし小春は、この盗人の言葉を真に受けて西へ向かった。

 行く先々で男の行方を尋ねたが、これがさらに裏目に出てしまった。

 男は西から来たのだから、その男を見た者は当然、反対方向へ行ったと答える。その結果、同じ道を行ったり来たりする羽目になり、無駄に時間を費やしてしまった。

 あの男の言葉が嘘ではないかと気づいたときにはもう手遅れだった。おそらく、すでに遠くへ逃げてしまったのだろう。荷物はもう手元には戻ってこない。

 ほとんどのものはまた稼いで得ることができる。しかし、その荷の中には小春にとって大事なものがあったのだ。


 与一が持っていた赤い頭巾を見た途端、小春は這いつくばり、辺りに散らばっているものを手で掻き分け何かを探し始めた。

「どうしたんだ、小春さん?」

 与一の言葉が耳に届かないほど、小春は一心不乱にあたりを探し回る。

 近くにいた村人たちも、驚きの顔で小春の様子を眺めていた。

 やがて、大きな布の袋を見つけると、小春はその中を探りだした。

「あった」

 そう叫んだ小春の手には、木から作られた一枚の櫛が握られていた。

 それを胸に押し当て、小春はしばらくの間、その場でうつむいたまま座り込んでいた。

 与一が、もう一度どうしたのかと声を掛けようとしたが、それはできずにいた。小春は泣いていたのだ。


 小春の荷物を奪った後、男は峠のあたりまで逃げていた。

 そして『鬼の涙』に触れた呪いか、それともただの偶然か、あの野盗に再び出くわすことになる。

 男はその場で斬殺され、身ぐるみ剥がされてしまった。野盗はそのとき『鬼の涙』の話を聞いて森神村を襲うことを決め、西へ移動した。そして、この北の山の麓に潜み、襲撃のときを狙っていたのである。

 もし、小春が野盗を全員始末していたら、櫛は小春の手に永遠に戻っては来なかっただろう。

 小春にとっては不幸中の幸いだ。しかし、野盗がいなければ森神村が襲われることはなかったのだ。森神村にとってはそれは不運であった。


 小春が立ち上がるのを見て、与一が優しく声を掛けた。

「大丈夫か?」

 小春は小さくうなずいた。

 そして、櫛をそっと懐にしまい、手で涙を拭いながら

「心配ない、大丈夫だ」

 と小さな声で答えた。

「それにしても、小春さんの荷物がこいつらの手に渡っていたとはな」

「私も驚いた。しかし、中身はほとんど何もなかったよ」

「でも、一番大切なものは見つかったみたいだな」

「うん」

 小春は胸に手を当て、微笑んだ。

「誰かの形見なのか?」

「母親が大事にしていたものだ」

「そうか」

 母親はもうこの世にはなく、今は父親を探しているということか。与一はそれ以上のことは聞かなかった。


 他に目ぼしいものは何もなかった。

 後は引き返すだけだが、その前にやることがある。あの二人の盗賊の始末だ。尋問後に話し合った結果、絞首刑にする事になっていた。

 もちろん、そんなことはあの二人には教えていない。与一が二人の前に歩み出て伝えた。

「お前たちは村の者を何人も殺した。それは許すことなど決してできない罪だ。今からお前たちを絞首刑に処す」

 二人の顔から一気に血の気が引いた。

「待ってくれ。俺たち全部話しただろ?」

「そんなことは関係ない。それで許されると思ったら大間違いだ」

 二人は腰が砕けたようにその場に座り込み、泣きながら許しを請うた。その様は、まるで鎖に繋がれた飼い犬に見える。

 与一はその姿にたまらず

「お前達、男なら最期ぐらい立派に死ねないのか」

 と言い放った。

 太い木の枝に縄を投げ掛け、数人がかりで勢いよく引っ張る。

 二人の盗賊の体は宙に浮き、しばらくの間もがいていたが、やがて動かなくなると、下半身から糞尿を垂れた。

 与一がその姿を見て皆に伝えた。

「終わりだ。さあ、埋葬しよう」

 鍬を使って穴を二つ掘り、その中に遺体を埋めた。石を重ねて墓標を立て、黙祷をする。

 処刑が終わるまでの間、小春は背を向けて遥か遠くを見つめていたが、盗賊の哀れな声が聞こえなくなると大きなため息をついた。

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