episode 0 (仮)
男鹿 千秋
〜プロローグ〜七不思議〜
私は「かの偉大な理の天秤 魔導師 マーリン」の祖先にて
泉(エレメント)の魔術師 マリリン
これはこれまでに起きた真実とこれから起きるあろう厄災の物語を記した日記である。
さて、どこから話を紡いでいこうか…。
始めに私のことについて軽く語ろうと思う。
私がまだ見習い魔術師だった頃、魔術師を密かに育成する機関
(魔法)国立王都中央図書館に在学していた時の話しでもしておこう。
この(魔法)国立王都王都図書館は先程、冒頭で説明した 理の天秤 魔導師 マーリン様が執筆した書物を中心に取扱っている。
もちろん、一般の方が執筆した本もあります。っと補足。
密かに何故魔術師を育成してるかと言うと図書館に所蔵されている書物の管理,保管と世界のバランスの均衡を保つため。
一番の目的は世界の均衡を保つ事、それに必要な知識と教養を身につける為の機関である。
私は講義が無い日は図書館の受付と所蔵されている本を管理することが大まかな仕事だった。
〜
ある日、私は図書館の七不思議の一つの話を耳にすることになる。
七不思議の一つ 「見えざる隠し通路と部屋」
どうもこの図書館には隠し通路があり、その通路先には秘密部屋があるらしい。
前に見習い魔術師が数日、行方不明になったことがあった。
その魔術師いわく何かの手順を踏み、間違えて隠し通路を迷い込んでしまいその先にはあった実験室部屋っぽいところに数日監禁されてたという話だ。
監禁された時の記憶は何者かの魔法 沈黙(サイレント)よって思い出せない。
魔法解除を専門にしてる魔術師が解除を試みたが成功しなかったのでその事柄については皆無だ。
でも私はその事が気になったのでその見習い魔術師に会ってみる事した。
〜
今日は珍しく仕事がなかったので先日の七不思議について調べるべく、
情報収集するために王都の少し外れにカフェ&バーに行くことした。
もちろんあの見習い魔術師に逢いに行く為だ。
何故、見習い魔術師がカフェ&バーに居るかと言うと謹慎処分中だからである。
店の店主は寛大な人物で訳ありの人々達を店で雇ったりして一人で生計立てられるようにサポートをしていたりする。
見習い魔術師は謹慎中なので生計立てられなくなり、隣町のカフェ&バーの噂を聞き雇って貰っている。
との情報をゲットした私はカフェ&バーへ支度し向かった。
商店街を抜けて王都との門に差し掛かった所で誰かと肩を打つかった。
振り返ると深々と黒いフードを被った人物が慌てた様子で去っていく。
私は謝ろうと声をかけるようとしたが暇がなかった。
意識を切り替え、門を出て森を抜け少し先にある隣町のカフェ&バーに私は着いた。
店の外観は西部劇に出てくるような建て住まいをしている。
扉を押し開け店内入ってまず目に付いたのは立派なバーカウンターだ。
カウンター向こうに店主が微笑みかけるように視線をこちらに向けて
「いらしゃいませ。ようこそカフェ&バーへ」
お嬢さんうちは初めてかい?
えぇ、はい。
当店のオススメはハンバーガーだ。オリジナルソースが決め手で絶品。サイドにポテトとドリンクなんてどうだい?
「…。」
いえ、私は食事に来た訳ではなく人を探しに来たんです。
おぉ、これは失敬。てっきり食事に来たと思ったんだ。
それで誰を探しに来たのかな?
魔術師を探しているんですけど…。
あぁ、それなら裏ににいる。
ちょっと待っててくれ呼んでくるから。
はい、ありがとうございます。
店主さんが戻ってくるまで周りを見渡した。
店のウェトレスさんらしき人が引っ切り無しにお客さんから注文を受けている姿を見た。
私は「すこし大変そうだな」っと思った。
改めて店の中を見渡してみるとこの店には色んな種族お客さんでいっぱいであるに気づく。
【狩人(エルフ),鉱人(ドワーフ),竜人(リザードマン),獣人(ライカンロープ)】等の姿がちらほら見受けられる。
さっきまで注文を承っていたウェトレスさんもライカンロープの女の子で頭に耳を生やしお尻の辺りには尻尾が可愛らしい揺れていた。
そんな事を考えてた私の背後に人の気配を感じ振り返ってみると店の店主とその後ろ小柄な女の子が立っていた。
店主は「連れてきたよ」といい気さく言いにカウンターの方へ戻っていた。
先ほどとは違って私と女の子の間に沈黙が続く。
このままでは拉致があかないと思いとりあえず自己紹介をした。
私はマリリン。王都の(魔法)国立王都中央図書館に在籍中の魔術師よっと名乗った。
女の子は眉を潜めながら渋々自己紹介をした。
私は名前はサーティー。同じく(魔法)国立王都中央図書館所属の魔術師よ。
って、なんの要かとサーティーは尋ねてきた。
私はここ来た当初目的をサーティーに説明した。
サーティーはその事柄に触れて欲しくないような態度をみせた。
私が七不思議について尋ねるとサーティーは王都の役人から口留をされているような主旨である事を言った。
熱心に私がしつこく七不思議ついて尋ねるものだからサーティは面倒になったのか話してくれるそうだ。
「一応言っておくけど事のこと内密にね。」と言い、
この場では他の誰かに聞かれてはまずいからとカフェ&バーの2F自室に案内された。
そこはこじんまりとした部屋だった上に生活に必要な生活用品しかなかった。
サーティーは部屋扉を閉めると同時に人払いの魔術を使った。
さてっと、マリリンは何か飲むと尋ねられ困った私は普段から飲んでいる紅茶と答えた。
何もないテーブル上にサーティーは指鳴らしティーセット出現させる。
キョトンとした私にサーティーはテーブル近くにあった椅子に座るようにジェスチャーをした。
あぁ、っと言い私は席に着く。
でマリリンは何で私に七不思議ついて聞きたい訳?
率直に私はどうやって秘密路を見つけその先の部屋を見つけたのかをサーティーに尋ねた。
うーん?はっきりとは覚えてないんだよねと言い手際よくサーティーはティーセットのポットに水を入れて炎属性魔法を使い、
ポットの中の水をお湯にしカップにティーパックを入れお湯注ぎ紅茶を提供してくれた。
お互いに紅茶を啜った。
私が何も覚えてないはおかしいとサーティー言うと
サーティーはその前後にした事は覚えているよ?
ちょうどその日は図書館が定休日だったが図書館に用事があった自宅を出てサーティーは図書館に向かったのである。
私が何で定休日になんかに図書館に向かったのかは野暮なので聞かないで置こうか悩んでるいると
サーティーは苦笑いしつつ、私さ。実技を得意なのに全然筆記試験苦手なんだよねと言った。
そういう事かと納得して話しを進める。
っでさ、次の日に再試験があるからいつもより早く図書館に行ったんだ。
私たち魔術師はいつでも図書館に出入りする事が可能だった事に気付いた。
普段、講義を受ける際にゲート使って魔法の村にある学校へ行くのが図書館在籍の魔術師日課である。
その日もゲートを使って学校に行ったらしい。
ちょうどその時、図書館のステンドグラスに朝日が差し柱時計が時刻を教える鐘がなったという。
それ以降の記憶が沈黙(サイレント)より曖昧になって思い出せないだという。
ふーんっと私が相槌を打ちながら紅茶飲んでいる私をサーティーは出会った時同様に眉をひそめるながら、
私に向かって「何処で会ったような気がする」と言うのですかさずに私は「気のせいでしょ」と言い放った。
そう私とサーティーは初対面であった。
同じ(魔法)国立中央図書館の所属の魔術師だというのに偶然にも?それとも必然的に?疑問が湧いた。
気づくとティーカップの紅茶が無くていった。
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