いとこのJKが俺に恋をしている
エイヒレ
第1話いとこと俺と···
「私、お兄ちゃんと結婚する!」
「いいよ。」
兄妹だろうか?近所付き合いの2人だろうか?はたまた、叔父とその兄弟の娘かもしれない。
女の人だったら小さな頃に、歳上の男の人、同年代とは違う何かを持った人に憧れる事はあったのではないか。
俺は歳上の人に対してどうしても気を使ってしまうので付き合っても長続きがしないから、お姉さんというものに憧れた事はあっても今は特に付き合いたいとも思わなくなった。
そんな光景を目に、俺は7つ離れたいとこを思い出した。
いとことは俺が高校生の時から会っていて、毎年恒例の様に遊んでいた。
俺には2人の弟がいて、歳下の子供達の相手をするのは昔からなれていた、
だから、いとこと遊ぶのも特に苦ではなく、女の子と遊ぶのは新鮮で、むしろ自分も楽しんでいた。
俺の家は3人兄弟の5人家族で、両親が家を空けることが多かったので、俺が中学生になった時から、弟2人のご飯とか家の家事はほとんど俺がやっていた。
いとこの家に遊びに行くと家事をやらないのが気持ち悪くて、よく手伝いとかご飯を作ってあげたりもしていた。
いとこの母親からは
「せっかく遊びにきてるんだから、手伝いとかじゃなくて好きな事やっていいんだよ?」
と言われていたが、
「やらない方がなんか気持ち悪いのでやらせて下さい」
と言って毎回手伝わせてもらっていた。
正直に言うと、この頃趣味もなく、好きな事もなく、(作る暇もなく)過ごしていたから何かと忙しくしてる方が楽だった。
みんなでご飯を食べていると
「
いとこの名前は結婚の『結』に『愛』と書いて『ゆめ』という。
「ありがとう!俺も美味しそうに食べてくれるから嬉しいよ。」
俺にとって食事は生きていく為の作業でしかなかったから、結愛と結愛の家族と食べる時はすごく幸せだった。
結愛と初めて会って1年後の正月
俺は結愛に告白をされた。
「結愛、お兄ちゃんの恋人になりたい!」
この頃高2の俺は小4の女の子に言われて真に受ける訳もなく、その時は軽く
「いいよ、恋人になろうか!」
と返事をしていた。
結愛はすごく顔を赤くして照れていたが、
俺はその時可愛い妹みたいなもんだなと思っていた。
それからの結愛は、ずっとべったりで
「お兄ちゃん!結愛も一緒に行く!」
「お兄ちゃん!結愛と一緒に寝よ?」
等と言ってどこにでも着いてくるようになった。
この時俺は結愛ではない恋人がいた為、
結愛からの告白など忘れていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます