空中綱引き
ufotable作のアニメ鬼滅の刃のような派手な戦闘が上空で続いている。面白くて一気見しちゃったよ。その日の暇が無くなったね。
昭子の体が猛スピードで水ドラゴンに向かう。そしてそのまま蹴りを入れる。が、ドラゴンは水球を展開。昭子の体は水球に叩きつけられ減速。蹴りは続くがもうそこには水ドラゴンは存在しない。昭子は何もない空間へ進むことになった。
「そういや、どうやって昭子は空を飛んでいるんだ⋯⋯?」
唐突に思いはせた疑問。それは昭子の次の行動で回答される。
昭子は空中で急転換、ドラゴンへ体を向け直して突進した。何故ならドラゴンと昭子の間にはヒモが繋がれているからだ。その紐を利用して進んでいる。
紐はここからだと遠すぎて良く分からないが⋯⋯多分昭子が城の中で事前に作っていた綱引き用みたいな太いヒモを使っているのだろう。というか、それしかない。そのくらい太くなければ、こんな遠くからでも見えないな。
昭子&水ドラゴンの空中綱引きが続く。
ドラゴンはその紐を鬱陶しく思っているのだろう。体をひねり、紐に自身の爪を当てようとしてくる。だが、昭子は紐を引いたり戻したり、たわませて爪を躱す。そしてその紐を手繰ってドラゴンへ近づいていく。
だが、そんなドラゴンの攻撃を回避するには相当の距離が必要だ。昭子はそのドラゴン回避距離に達すると同時に蹴りで急速にドラゴンに向かうが、遠すぎる。水球を張られて、そのうちにドラゴンは回避する。その繰り返しだ。
だからと言って、距離を詰めすぎるとドラゴンの攻撃を回避できなくなる。だから昭子はギリギリから急速に攻撃しているのだ。だがその距離が遠すぎる。そこから急速攻撃しても回避される。
どうにもなりそうにない状態だ。
「⋯⋯いや、あんがいどうにでもなりそうだな」
問題はそれについて昭子が気が付くかどうかだ。なにせ俺がこれに気が付いたのは偶然だ。普通水中内で炎だそうと思わないよね。
後、この情報を昭子に伝えれば良いのだが⋯⋯
「ナノマシン経由で伝えれられたら⋯⋯」
《メール:端末名「昭子」に送信しますか?》
「メールあるんだね」
なんか知らない機能いっぱいあるなーこのナノマシン。ありがたく使う。
とりあえず
《メール:端末名「昭子」に送信完了》
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