やけ酒も祝い酒も同じ酒

「それでは第6回の講義を終わりまーす」


 よーっし! カンナが大きな声で、伸びをした。


「どしたの? メガネちゃん」


 佑紀乃はカンナに事の顛末を話した。


「そっかー、悲しいことあったらとりあえず飲も! パーマン家集合ね〜」

「お前、別に悲しいことあっても楽しいことあってもどうせ集合すんだろ? それよりメガネちゃん、大丈夫?」


 パーマンがメガネちゃんの肩に手を置いた。それを見てカンナが叫ぶ。


「触んな! この不潔が!」

「うるせーな、じゃあ不潔の家来んな!」


 そのやりとりを見て、メガネちゃんが少し微笑んだ。

 それを見て佑紀乃も少し笑う。


「メガネちゃん、きっといいことあるって」

「そう、ですよね。落ち込んでても仕方ないですし。ありがとうございます」

 

 こうして、いつもメンバーはいつものルートでニコマートへ向かった。


 しかしこの後、ニコマートであんな事件が起こるとは、もちろんこの時はまだ誰も知る由もない。

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