わわわわ
けいろ
耳
ロックグラスに刻まれたマシンメイドの切子模様が殊更綺麗に見えたから、明日は必ずプールへ行こうと決意した。プールへ行って歩くような速度でぷかぷか浮いている私を想像した。隣のレーンで水中歩行する中年が追い抜きざまに立てる波が、私をどんどん流し去っていくようだった。天井は思ったよりもずっと低くて、そこに映る水模様は私が昨日ロックグラスの反射に見た模様と同じものなのだ。
明日が晴れならいいが、雨ならもっといい。そうしたら私はプールへ行く必要なんてなくて、存分に濡れて気が済んだら部屋に戻って、裸になって夜まで眠るだけで済む。
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