中二心満載のワードと共に、とにかく闘う作品です。潔い。
以下、ネタバレあり_____________________________
私が読んでいる最新話は37話。まだ二人めの勇者との闘いがはじまったばかり。一人目の時点で、この世界においてはかなり桁外れの設定が飛び出しただけに、「七人の勇者」の七人目との最後の決戦は、どこまで強さがインフレしているのか楽しみでなりません。「転スラ」のインフレ度合いも大概とは思いましたが、それを上回ってくれそうな期待感があります。「面白けりゃ、細かいことは何でもいいんだよ」という吹っ切れ方が頼もしいです。作者ガンバレ!
不安定な情勢の世界を、意志を持った主人公たちがどう変えていくのか。先が気になります。
いつの時代にも自分たちとは違う外見・異文化の人たちへの偏見・差別は少なからずあり、それを助長する者、共生を目指す者、それぞれいると思います。
このファンタジー世界のその時代ではそれが色濃く現れていて、それぞれが願いだったり復讐だったりの想いを持って闘っていて、そのぶつかり合いが世界をどこへ持っていくのか、息を呑まずにはいられません。
読んでいると、自分も現在進行形でこの世界を体験している感じがします。主人公が見ている景色や経験する感覚がありありと伝わってきたり、はたまた別の人の視点から主人公を見つめる感じもあり、その場面に居合わせて登場人物たちと世界を探っていく感じがします。
キャラクターも一人ひとり個性が際立っていて魅力的です。
少し重いストーリーだと思いますが、ファンタジーとアクションとロマンスがバランス良く入っているので、飽きずにテンポ良く読めました。