第1章「再起の秋」

登場人物一覧(第1章)

・本ページは適宜更新されます。


【高一族】

高重茂こうのしげもち<弥五郎>

主人公。高師重の五男。

兄・師直と共に、足利氏の家政機関の中心たる高一族の後継者候補として育てられたため、役人として優れた手腕を発揮する。


高師直こうのもろなお<五郎>

重茂の兄。高師重の四男。

長兄・次兄の死後、高一族の惣領となるべく育てられ、足利氏の執事として辣腕を振るう。


高師泰こうのもろやす<四郎>

重茂の兄。高師重の三男。

長兄・次兄が存命の頃は父から気にかけられず、執事としての教育を十分に受けずに育った。

自由奔放かつ掴みどころのない性格の持ち主で、武においては兄弟随一の実力を誇る。


高師久こうのもろひさ<弥四郎>

重茂の弟。高師重の六男。

戦乱の中で頭角を現し始めた高一族期待の若者。将として天性の才覚を持っているのか、戦で度々功績を上げる。


高師重こうのもろしげ

重茂らの父。かつて足利氏の執事を務めていた。

己の職務と足利氏を第一とする忠臣。


大高だいこう重成しげなり<次郎>

重茂らの又従兄弟。

凄まじい大力の持ち主で、和歌にも精通しているという文武両道な男。


みなみ宗継むねつぐ

重茂らの又従兄弟。

若年の頃から才覚を発揮し、周囲の期待を一身に受けて育った。


治兵衛じへえ

高氏に古くから仕えている古参の郎党。声がでかい。

重茂にとっては事実上の父親のような存在。




足利あしかが一族】

●足利尊氏たかうじ

高一族が仕える足利氏の惣領。

嫡男であった兄・高義と父・貞氏の死後、後醍醐天皇に従って鎌倉幕府を打倒し、多大な恩賞を得る。


●足利直義ただよし

尊氏の同母弟。

鎌倉幕府打倒後に鎌倉の地を後醍醐から任されるも、鎌倉幕府の残党・北条時行に敗北。

救援に駆け付けた尊氏の身を案じるあまり、尊氏と後醍醐の行き違いを起こさせてしまい、二人の決裂を招くことになる。


仁木にっき義長よしなが

足利氏の支流・仁木氏の武将。


一色いっしき道猷どうゆう

足利氏の支流・一色氏の武将。若くして出家しており、道猷は号。




上杉うえすぎ一族】

●上杉憲顕のりあき<平一郎>

上杉憲房の嫡男。清子の甥にあたるため、尊氏・直義とは従兄弟関係になる。

真面目な性格ではあるが、融通が利かないということはなく、周囲をよく見て適宜助言を与えることが多い。


●上杉重能しげよし<与次郎>

上杉憲房の甥にして養子。憲顕とは義兄弟、尊氏・直義とは従兄弟関係になる。

自尊心が高く皮肉屋だが、相手を問わず認めるべきところは認める一面を持つ。




【皇族・公家】

後醍醐ごだいご天皇

大覚寺統の天皇。

本来は兄の子が皇位を継承するまでの中継ぎだったが、それに不服を唱え、皇位継承に干渉する鎌倉幕府との戦いに踏み切る。




【武家】

楠木くすのき正成まさしげ

河内の男。

後醍醐天皇に味方して鎌倉幕府と戦った稀代の戦略家。


曽我そが師助もろすけ

足利氏が後醍醐天皇から離反した際、付き従った相模国の武士。


島津しまづ貞久さだひさ

南九州の雄・島津氏の惣領。上総入道。

七十前後の身で参陣する古強者。足利氏こそ次代を担うと判断し、彼らに協力を約束する。


●島津生駒丸いこままる

貞久の子。戦で功名を立て続ける高師久に憧れを抱く。


大友おおとも千代松丸ちよまつまる

北九州の雄・大友氏の若き惣領。

父や兄を失い分裂の危機に陥った一族をまとめるため、足利尊氏の猶子となり、足利氏に味方することを決意する。


立花たちばな宗匡むねただ

千代松丸の兄。弟を支えながら一族の危機に臨む。

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