第13話 看病

俺は今悩んでいる。


何故って?


学校に行こうと思い、部屋の扉を開け、横を見ると天使様(真昼)が倒れていた。


どうしたらいいんだ?


親しい友人(いたことない。いたとしても小学生の頃の真昼)とかなら家に入れて看病ということもあるが…、こいつは友人と呼んでいいのかもわからない。


一応連絡先を持っているが、


連絡先を持っている人=友人


という公式がない限り、少なくとも彼女は俺のことを友人だとは思っていないだろう。最悪嫌われている可能性だってある。それ以前にこいつは女だ。女を家に入れると良くないことぐらい俺でもわかる。

入れたことないけど。


しかし俺にはひとつだけ彼女を家に入れ、看病するメリットがある。


それは昨日、俺が彼女に言った「貸し」のことだ。


もしここで何もしなければここでは何も起きないが、もし、後日言い渡されるであろうその貸しの内容が何かはわからない。


この俺が看病することについては、彼女が嫌がる可能性があるが俺には特にこれといったものはない。


普通の人からすれば逆に嬉しいのかもしれないが。


しかし、どんな形であれ貸しの返済にはなるだろう。


どうしよう?まず倒れているので起こす。


「もしもーし、真昼さーん?起きてくださーい」


昨日の約束なので一様真昼と読んでおこう。


しかし、彼女は起きる様子はない。少し顔の方を見ると、うなされているかのようだった。


念のため、熱があるかもと思い、手の裏を真昼のデコに当てる。


すると、熱があるだろうとわかるほどの熱さを感じた。


心が折れた。


看病するか。


俺は彼女の看病をすることに決めた。


理由は貸しがなくなるのもわずかながらあるのが、熱があるかもとわかっている人をほっておき、さぁ学校に行こうという気持ちにはなれなかった。


はぁ、とひとつため息をつき彼女をどこで看病するか?流石に俺が彼女の部屋に入るのは犯罪者になる気がしたので、俺の家に入れることに決める。


そして彼女を何度も起こそうとしたが起きる気配すらしない。


俺は覚悟を決めた。


真昼を部屋まで運ぶと。


まず、俺は自分と真昼のカバンを手に取り部屋の中へ。流石に持たないと判断した。


そして運ぶ準備が整った。


一様彼女の前で数回ごめんと謝り、運ぶ動作に入る。


左手を真昼の太ももに、右手を腰に。


真昼が起きていなからいうが、彼女の太ももはとても柔らかくてすべすべしていた。


少しある場所が勃ったのがわかる。しかし、彼女が起きていなければ、バレなければいいのだ。


そう自分に言い聞かせ、ゆっくりと運んでいく。


ゆっくり運んでいるのは、ずっと触っていたいとか、いい匂いがするから時間稼ぎ、とかじゃないんだからな!

落ちると危険だからなんだからな!


自分との葛藤とも戦いながらも無事家に運び込む。


しかし思ったが、やはりオタクは力がないな。


人間ってのは重たいんだな。


ひとまず、俺のだが、ベッドに寝かせておく。


しかし、ここでとてもラッキーなハプニングが!


真昼が着けていたのはスカートだったので、ベッドに寝かせた時、ついひらりとなってしまった。


またしてもあそこが勃ってしまった。


水色と白の縞模様だ。可愛い…な。


恐る恐る、彼女の大事なところには触れることのないようスカートで隠す。


これで一安心だ。


念のためタオルケットを大事なとこを中心にひく。


そしてタオルを濡らし、絞って冷たくし、彼女のデコに置いた。


一様、学校には連絡した。俺は風邪をひき、寝込んでいる。そして彼女とあって、彼女も熱らしい。そして俺が一緒に連絡していると。だから彼女からの連絡はないと。


そう連絡した。俺が家に連れ込んで看病しているなんてバレないようにしなければ。


なんとか騙せた。これまた一安心だ。


俺は一息をつく。


ここで俺は突然気になった。女子高生のカバンって何が入っているのだろう?


カバンを手に取り開け……なかった。


開けようとはしたがここであるアニメを思い出す。


そこのヒロインはパンツをカバンに入れている。もし入っていたら…、と考えると開けれなくなった。


やはり俺はインキャだ。


気を紛らわすため、冷蔵庫を開けお茶を取り出す。


ここで気がついた。


真昼が起きてきても何もできない。おかゆとか作ってあげなくちゃいけないのに何もない。


これは買い出しに行かなくては。


彼女も起きる気配はないし…ひとまずタオルだけ新しいのに変えて、財布とスマホと鍵をもち、部屋を出た。

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