子ども食堂の存在、初めて知りました。勉強になりました。いろんな課題もあるみたいですけど、こういう取り組みが当たり前のように進んでいかないと、これから日本は立ち行かなくなっていく気がします。たぶん私たちはそれぞれが大きな負担を感じることなく、自然な形でちょっと困っている子たちのためにシェアできることがたくさんあるはずで、そういうふうになっていけばいいのにと、思ったりします(う。なんか真面目なこと言ってしまった)。
作者からの返信
もともと日本には相互扶助の精神が根付いていたのに(保険や年金機構も同じ発想で成り立ってる)どうしてこんな冷たい世の中になってしまったのか。
でも子ども食堂はメディアに取りあげられ、これなら自分にもできるって考えた人たちによって急増した、つまり方法さえわかれば人助けをしたいって思ってる人たちは多いのだよね。
その活動や情報を広く発信、認知させるために行政やメディアには頑張ってもらいたいところです。(エロ小説なのに真面目になってしまいました)
前回、『子供食堂』が出てきたところで思ったんだけれど、松智洋先生の作品に似てるな、と。
松智洋先生は、2016年5月に43歳の若さで亡くなられたライトノベル作家です。ちょっとえっちな部分もあるんだけれど、一方で重いテーマを扱っていた先生でもあります。
『迷い猫オーバーラン!』は、主人公及びヒロインの1人が、孤児院の出身。
『パパのいうことを聞きなさい!』は、両親が飛行機事故で行方不明。その子供3人を、母親の弟の大学生が引き取って生活していく話。
『はてな☆イリュージョン』は、前2作ほど重いテーマではないけれど、ヒロイン姉妹は、ある事情から母親と会うことが出来ないこととなっていました。
で、『子供食堂』は、孤児院出身の主人公が活躍する『迷い猫』に似てるかな?
なお、この作品は重いテーマが下敷きになっているとはいえ、基本は主人公が3人のヒロインから、告白されるというハーレム系のラブコメ作品。
『パパ聞き』は完結後に後日談が書かれているのですが、発売されたのが松先生が亡くなられたあと。
病気が発覚して、先が長くないという状況下、命を削って執筆されたようです。
松智洋先生が作家として活躍されたのは、ほんの数年なのですが、素晴らしい作品を残されました。このまま忘れ去られるにはあまりにも惜しい先生です。
ラブコメ好きな方は、是非ご一読のほどを☆
さて、奈月沙耶先生も、この作品で重いテーマを取り上げておられます。読み返してみると第1話の時点で、由香奈ちゃんの生い立ちみたいなのが既に書かれているんですよね。
今回、作中のセリフ。
「損してるよね、あのヒト。でもさ、こんなふうに、分かりやすく気持ちを面に出さない人だっている。人を騙す人間が本当の顔を見せないみたいに、逆に、分かりにくくしか優しさを出せない人もいる。困ってる人だってそうだ。助けが欲しくても声を出せない人はいる。苦しくても悲しくても我慢してしまう人がいる」
由香奈ちゃんのことを言っているではありませんか?
春日井さんが王子様なのか、どうなのか?
ちょっぴり期待しつつ、見守りたいと存じます♡
作者からの返信
「主張したいことはチョコレートでコーティングしろ」を試みてみたけど……ムズカシイ。
ライトノベルに重いテーマを持ち込むのは若い人たちに伝えたいからなのだろうけど、読者に重い部分を消化してもらうのはもう難しいのかなあ、とか。エロ目当ての読者は離脱しちゃうんだろうな、とか。でも由香奈ちゃんの成長のために組み込みました。書き手としてはここからが勝負かな。そうぞお付き合いください。
春日井くんはこういう人たちがたくさんいる、と言いたかったのだろうけど、由香奈ちゃんはどう思っただろうねー。見守ってあげてください。