第11話 戻らない新人達




夕刻

『暗夜の森』に実習訓練に行った新人たちが戻らないと

騒ぎになっていた。





「心配し過ぎじゃない?ジュードもいるし、夢中になり過ぎて野営することになっただけじゃあ・・・きっと明日には帰って来るって」


練度の高い冒険者も同行していることもあり

杞憂だとする声が多数を占める。



「あの」



「ああ、ネムリさん、お疲れ様、明日もよろしくね」


受付のお姉さんにお辞儀をしてその場を後にする。





$$$





ネムリは夕食を済ませ、

ベットの上で横になっていた。



「・・・」



ちょっと ざまぁ である



彼らはきっと見誤ったのだ。

己の存在の価値を


自分が矮小でちっぽけなゴミ屑に過ぎないと自覚できなかった。



ただそれだけなのだ。




なーんて明日普通に帰ってくるかもしれんけど




あー眠い

もう今日は寝よう。






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