編集済
和之さん、『霧の峠道』執筆お疲れさまでした。
拝読させていただきありがとうございます。
25話〜26話が特に記憶に残っています。
一日だけかもしれませんが、病室の中で、5年ぶりに加藤と本郷さんの日々が蘇ったシーン。美希さんが5年前まであった日々を再現しようとしているように見て取れました。病院で寝ている加藤の隣に美希が夜通し寄り添う描写が、ほんの一瞬かもしれませんが、彼らが一緒にいた日々と、彼女の加藤への思いがシーンの中で鮮やかに表現されていると思いました。
天空の城の景色も山路さんにも見せたかった、というのもあるでしょう。しかし私には加藤さんが『今の自分の世界を生きている』ということを彼への賛美を込めて表しているようにも
思えました。本郷さんとの関係を知ったことで、彼の心と状況が大きくマイナスに傾いた時、彼の福井での5年が、今の彼の日々が、5年で変わってしまったものに激しく抗うように輝き、彼自身の存在を肯定してるようみえました。
(最後まで読んで思ったことです。26話読了時はかえって何か大きな反動があるのではと不安になりましたが…)
最終話の無線を通した、加藤さんの存在へのエールの濁流も凄くすきです。
水島さんと仁和子さんのストーリーに注目してまた読みたいです。
最後は笑ってしまいました。理解が正しければ。霧の峠道再び。
改めまして、執筆お疲れさまでした。本作が読めてよかったです。また和之さんの作品が読めるのを楽しみにしております。
作者からの返信
コメントありがとうございました。
最初は慰霊を終えて漁船が三陸の海へ帰るところで終わる予定でしたが26話を描いてからラストはまた霧の峠道で迷ってる人を見つけたところで閉めました。
完結、お疲れ様でした!震災はいまだに日本人の心に残ってますからね。この作品は重要です。いい作品でした!
ラスト、そうしめますか!
作者からの返信
ラストは慰霊の海で終える予定でしたが、感傷に浸る暇がない復興をとことん追求したらこうなってしまいました。