風薫る本屋

@kasumigaoka

第1話

風薫る本屋



「でさーこのあいだの試合5ー0でぼろ負けしたんだよ。そんでさ、監督がさー、、、」

「、、、、。」

「そんでよー、反省会がてらにカラオケ行くんだと、ゼッテー反省会にならなくね?」

「、、、、。」

「、、、、。」

「聞いてる?」

「聞いてる。」

「いやゼッテー聞いてねーだろ!最後なんって言ったか覚えてる?」

横でひたすら騒いでいるのは、知り合いの、いや友人の、いや親友の、それは行き過ぎだな、友人の

松原かなでだ。

「いや聞いてるって、あれだろ?こうえんでツチノコ見たって話だろ?」

「正直に言え」

「すみません聞いてませんでした。」

今謝ったほうが、俺 坂下朝陽だ。読書好きのどこにでもいる高校生だ。おれとかなでは幼稚園からの幼馴染である。しかし、かなでは他校の女子からも声をかけられるほどのイケメンである。

対する俺は全くと言っていいほどモテない。

「ねねー朝、今日ゲーセン行かね?新しいの出たんだー!」

今は下校中、俺はいつも通りかなでと一緒に帰ってる。うん?ちょっと語弊があるないつも通り俺についてくる。ちなみに朝っていうのは俺のあだ名だ。

「わりぃ今日行くとこあるから。またな」そう断って、俺はかなでと別れある場所へ向かった。

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