プロテクトフレンド

櫻井誠

第0話

  今から話すお話は歴史から消えた話である。ただの妄想かもしれないし、想像かもしれない。そんな忘れられた話を始めよう。

 この世界は鬼族、人魚族、妖精族、植物族、巨人族、獣人族、女神族、魔神族、人間族が魔法を使い戦争していた。その戦いの内容とは簡単なものだ。それぞれの一族の王を殺し最後に残った一族が、この世界をすべてを手にいれることができるただそれだけだ。そして今その戦争が今終わりを迎えようとしていた。だがしかしここで一つ言っておくべきことがある。それは人間族のすべては魔法が使えないのであった。だがなんと今その人間が勝利を目の前にしていた。これは奪われていただけの存在が一番大きなものを手にしようとしていた。


「なぜ、俺たちが人間ごときに」

鬼族の王が言う。その回りにはそれぞれの王とその一族のものたちがいた。それを迎え撃つように人間が立ちはだかる、そして人間族の王が口を開く


「簡単なことだよ、俺たち人間も魔法を手にいれたんだよ。そしてお前たちに負けるだけの存在を今日の今まで演じてきた。大切な家族や友人を殺されてもだ。」

それを聞きそれぞれの王は立ち上がり人間の大群に向かい、攻撃を繰り出すが残り少ない魔法で放つ攻撃など、意味がなく防がれてしまう。


「もう、諦めろ。俺たち人間はさんざんお前たちに殺され続けた。そして今お前たちすべてを殺せるがそれはやめよう、これからお前たちは俺たちの道具となってもらうぞ。俺たち人間のためにな」

これではこの戦争は終わらないでいた。だがそれでもこのような提案をするのは人間すべての意思であった


「封印してやる」

そういうと人間の王はほかの一族すべてを武器などに変えていった、それは王たちもである。そして始まった人間のみがいきる世界が、戦争のない世界が、そのはずだったのに。もう現れるはずがない王たちがまた生まれるとはそれが世界の終わりの始まりであった。

 これは失われた歴史である。そしてこれから始まるお話はこの戦争から長い月日がたった世界である。そんな世界で生きる一人の少年の話である。辛く悲しく別れる話だ、友を失いながらも友のために戦う話である

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