私、中華ファンタジー小説をまじめに勉強します!

明千香

※ 2019年 ※

1 中国って、夫婦別姓のようです

 

 中華風ファンタジー小説『白い髪の少女・白麗』を書き始めるあたって、一番初めに躓いた問題。

 それは登場人物たちの名前。


 なんとなく、中国って、夫婦別姓かな?とは思っていた。

 しかし別姓だと、子どもの姓はどうなるのだろうということで、はたと悩んだ。

 それで、小説では、男の子は父親の姓を、女の子には母親の姓を名乗らすことにした。


 検索などで調べようはあった思う。

 でも、「そんなに長くなるお話でもないし、途中でエタることもあるかもしれないし」と、「まあ、いいか!」で書き始めた。

 しかし、途中で、書く予定でもなかった<家族の絆>を書き始めると、兄弟姉妹で別姓って、なんか他人行儀感が出てくる。

 でも、もう書き始めているものだから、直しようがない。


 それで『第二部 白い髪の少女・白麗(安陽篇)』を書くにあたって、やっとググってみた。

 やはり、中国は夫婦別姓のようです。

 そして、子どもは普通、父親の姓を名乗るようです。

「……ようです」って書くのは、古代中国ではどうなっていたのか、わからないので。


 やはり、昔の日本のように、一般庶民には姓はなかったのかなあ。


 以前、殷の時代の青銅器展を見に行ったら、側面に「誰それ所有の器」という文字が刻まれていて、その説明に「この時代の人々には、まだ姓という概念はなかった」とか、書かれていたような気がする。




 そして、普通、姓は漢字一文字で、名は漢字二文字のようです。

 

 これで、私、失敗した。

 名前を考えるのが面倒だったので、姓も名も漢字一文字にしたら、親子兄弟が揃って登場した時、区別がつきにくい。

 書いている私だって、荘興・荘敬・荘英・荘記をまた萬姜・萬梨・萬嬉を、何度も書き間違えたし……。(笑)


 ……ということで、『第二部 白い髪の少女・白麗(安陽篇)』では、登場人物の名前を少し変更することにした。




 




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