11話:おじさんと生中継
立ち上がる――
ただ、それだけで大司教は
「ん?なんだ
「邪教のペテン師がさえずるな。
「……天罰を受けたいようだな、この
「その言葉、そっくりそのまま返してヤルYo、この
「……よかろう、その言葉、後悔させてやろう!いや、公開しやろう」
大司教は僧衣の
ブツブツと詠唱を唱えつつ、大司教はその宝石片を辺りに投げ付けると、その小片は部屋中に広がり、まるで空間に固定されたかのように
続け
「なにコレ?」
「
礼拝堂中央前方の壁
ビデオカメラで撮影されているかのように、
まるで、YouTube、テレビ、いや、ライブビューイングのよう。
「ニャルロッテ!これって一体、なんなの?」
「これは
それよりもパカちゃん様、大司教様に謝ってください。断罪実況なんてされたら、もう生きていけません!」
「なに、その断罪実況って?イミワカンナイ」
「公開処刑です!それが肉体的な死なのか、精神的な死なのか、それは大司教様次第ですが、どちらにしても生きて行けません。パカちゃん様、謝って下さい、大司教様に!早く、謝って!!」
「なんでやッ!あんな明け
「パカちゃん様の云う通りなんですけど、大司教様には、そのォ~――
「なっ、なにぃ~……信者が多いですとォーーーッ!なんかソレ聞いたら、ますます腹立ってキタ!コテンパンのけちょんけちょんにしたるッ!!」
「えっ!?えっ?」
この程度の相手、定型魔術で十分。
よし、コレだ。一気に魔術で
「くらっちゃいなYo、
おっぱい周辺から超高熱の熱線を照射。
効果は――相手は死ぬ、これで決まりッ!
――決まりのはず、だった。
しかし、――
熱線は大司教の手前で妨げられている。
「
こりゃ、驚いた。
シールドとかバリアとか、その
何より驚いたのが、その一連の行動が、モニタと化した宗教画に映し出されており、その下に置かれた巨大な石碑に
「開幕ぶっぱキタ―――(゚∀゚)―――― !! #断罪実況」
「お!魔術だ魔術」
「詠唱無しからの
「
「( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!」
「異教徒かわョ」
「邪教徒ちゃんおっぱいでかいからすき」
「ゼノグラシアラザボス△」
こいつら――
魔術的な加護か術式か分からんが、戦闘を、ニャルロッテの言葉を借りるなら、公開処刑を、楽しんでやがる。
古代の
ショー・ビジネス化した宗教、そういった側面がこの救世主教には色濃く存在し、
よ~し!
そっちがその気なら、こっちもその手に乗ってやる。
YouTuberとしてはしょぼくれ底辺だったが、VTuberとしては謎の人気を博した
大司教のおっさん、見せてやろうじゃないか、本物の人気を。
そして、正義は勝つ!
――すなわちッ、お っ ぱ い は 勝 つ !!!!
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