俺のパーティー仲間が金の無駄遣いをしているんだが

闇野ゆかい

第1話

宿屋の一室。

「もうお金が尽きるわ。どうしたらいいの」

金の事で嘆くフーシェ。

ベッドに座りながら俺を見つめる。

「お前がまだクエストしなくてもいいなんて駄々をこねたろうが」

「それはお金があったからで...」

反省したようで声が小さくなっていく。

「そろそろ家がいると思うんだけど、お前はどうなんだ」

顔を上げて、

「お金を払わないでいいんなら、家がほしい。でもお金がない...」

とまた暗い表情をするフーシェ。

「ギルドに行くぞ。準備をしろ」



俺達は宿屋を出て、ギルドに向かう。

道中。

「何でこうもお前は金を無駄遣いするんだよ」

「仕方ないじゃん。あるんだから」

全然反省の色が見えない。本当にこいつは。


ギルドに着き、いいクエストを探す。

依頼書を手に取りフーシェと見る。

クエスト内容は採掘場にレッドウルフが現れ、荒らしまくってるのを退治してほしいとのこと。

依頼書を受付に出し、受付嬢が連絡する。


採掘場に向かった。

依頼主はおじさんだった。

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