夏の終わりと生命賛美歌

白川 夏樹

プロローグ

 もうすぐ彼女との夏が終わる。

 それは彼女との別れを意味していた。

 それまでに俺ができることはないか。俺ができたことはなにか。そんなこといくら考えたって無駄だと分かっている。

 ならば答えはひとつ。

 俺が今すべきことは―――。

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