死者の国にて生者が行く
赤月なつき(あかつきなつき)
プロローグ この世界を守った人
およそ二百年前、この世界には魔女と人間が共存していた。その理由は神の指示により無秩序で信仰心の薄れた人間たちを再び神にすがらせようとしたからだ。だが、人間の強さを見たとある魔女は人間たちを神の手から離し自由にしてやろうと神に提案した。しかし、傲慢な神はそれに激怒し魔女もろとも世界を滅ぼそうとした。強大な力によって世界を滅ぼそうとする神に手も足も出ない人間たち。彼らは神の放つ光によって消滅されようとした。そこをあの魔女はたった一人で防いだのだ。体に大きな傷と世界に人間という生命体を残して。偉大な彼女は人間界にいたすべての魔女を国に帰らせ、人間たちから魔女に関するすべての記憶を消し、伝説として本を残させた。人間たちはそれを読み、心に罪のない人を罰してはいけないという彼女の考えが世界中に広められた。
彼女はやがて神にこの世の中の運命を決めるのを禁止させ、その行動を天使と協力して監視することにした。それ以降、彼女は神を監視し、管理する【監視者】となり、本を読んだ人々から神と呼ばれるようになった。
(*転載 世界中の教科書、見開き一ページ目より)
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