【書籍化決定】フューチャー・ディスカッション
逢坂ソフナ
アブストラクト
* * *
「では接続が完了しましたのでドアを開けてください」
高崎は手を木製のドアの取っ手にかけ、押し下げた。
ドアは自動的に開き、高崎の体はドアの向こうに押し出される。
ドアの向こう側は海の底だった。
おおきな帆立て貝から泡が間断なく吹き出し、上の方で渦を作る。
泡をよく覗き込むと『それな』『わかりみが深い』などの言葉が内包されている。
上の方の泡の渦からは青い背鰭をした魚が次々と飛び出し、別の一角に集まって群れをなしていく。
魚の群れは一方向に向かって泳いでいき、その先にはsの字が描かれた標識が5つ傾いで立っている岩礁がある。
岩礁を一回りして戻ってくる魚の群れは、さらに泡から生まれた魚を加えてもう一段大きな群れとなる。
そしてまた魚の群れは岩礁へ向かうーー
* * *
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