22篇 モノクロな世界

死が怖くないと

感じるようになったのは

いつからだろう…


ドキドキした世界が

いつの間にか

白黒の世界に変わった


たまに垣間見る赤と

ほとばしる痛みに

私はまだ人の心があると

安心感を抱く

そして、

私は生きていることを

心と身体で実感する…


変わることのない世界

いつもと変わらない景色

退屈な日々…


私の心は

渇ききっている…


自分にも

他人にも…


誰にも何も求めていない


私は求めの声を

出すことをしないだろう

もうずっとずっと昔に

それを諦めた…


私の声は誰にも

届かない…

届かなかった…


今日も明日も

これからもずっと

ただ同じことを

繰り返す日々なのだろう


そして

いつかその日々も

終わりを告げる

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