21篇 偽装のParadise
作られ道を
素直に歩いていた僕
僕は
そこが
どこに続くのも
分からずに歩いた
自分が
進む道なのに
他人から
「楽園に続く道だから」
と言われ、
勝手に示された道を
ただ
目的もなく
歩いていた
歩いて行く中で
僕は自分を
一つずつ
手放して行った
気がつくと
空っぽになった僕が
楽園で眠っていた
自分を
持たない僕は
人の言いなり…
そんな
僕が嫌で
楽園を逃げ出した
道なき道を
僕は夢中で走った
誰かに
敷かれた道ではない
僕だけの道を…
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