2篇 痛みの麻薬

手首を切る

赤い血が流れ

痛みを感じる


その痛みが

わたしが

まだ生きている証


生きているのか

死んでいるのか

わからなくなる現実


自分が作った世界に

自分一人だけの世界に

逃げてしまいたい現実


痛みだけが

わたしが

生きていることを

教えたくれる

痛みだけが

わたしを

現実に引き戻す


生きていくために

切ることが

止められない

生きているのだと

確かめないと

生きている実感がない


まるで麻薬のように

止めることが出来ない


誰かこんなわたしを

助けて下さい

誰かわたしの声を

聞いて下さい…

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