閑散
この部屋には何かが足りない。物足りないが物は足りている。いや、足りていないものもあるか。
この空間に立ち込めた言葉なき声は、どこまでも僕の背中にのしかかって微かな微笑みを浮かべている。それに名前を付けようと考えたがそんなことはきりがないし意味もなければ時間さえ足りやしない、空気の粒子と同じ数あるのだから。
鏡の中にいる男が何かを口走っている。そいつは俺であって俺ではない、鏡をのぞいているとそんな感じがするのである。
「今日もお疲れ様」そんな言葉がかけられるほど、心に余裕があればいいと思う。
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