【番外編】 キャラクター紹介 その3



 南由那ゆいな

 天梨の双子の妹で、天那の実の母親。故人。 

 絵に描いた真面目な天梨とは真逆の活発で感情的な性格。天梨曰く黒音に似ている。


 辰人にはあった頃から一目惚れで、最初からかなりアプローチを掛けていた。

 志望校に合格したら付き合って欲しいという条件下で見事合格し、晴れて恋人同士に。

 高校卒業を迎える歳に天那を妊娠した際は後悔や焦りはなく、むしろ幸せを感じていた。


 辰人と夫婦になり、天那も生まれてこれから幸せを築くだろうという時期に、事故で亡くなってしまう。

 

 仮に生きていた場合、天那をとことん褒める父親譲りの親バカっぷりを披露していただろう。




 真中まなか辰人たつひと

 由那の夫で、天那の父親。故人。

 温和な性格で思い遣りに溢れた性格。天那の性格は彼に似ている。

 

 南姉妹の高校受験の際に家庭教師として雇われ、由那から幾度もアプローチを受けて徐々に意識していき、高校合格後に交際する。

 由那の妊娠が発覚した折に実家と縁を切ったが、その実家が世間体を強く意識する家庭なので、彼が言わずとも追い出されていただろう。全く以ってクソである。

 

 由那と同様これからの幸せを胸に抱いていた中、事故で亡くなってしまう。


 仮に生きていた場合、天那は現在よりも我が儘を言えていたかもしれない。 

 



 まゆずみ圭織かおり

 天梨の職場の先輩。オネェ。

 会社内やプライベート時はゴテゴテの化粧をしているが、会議や営業時はメイクを落としている。なお、その時の顔はとってもダンディ。

 子育てに忙しい天梨を思い遣る優しさと頼りがいから、彼女からの信頼は厚い。

 

 そんな目を掛けている後輩に訪れた春には温かい眼差しを向けている。

 ちなみに男色家ということはない。


 


 南亘平こうへい

 天梨と由那の父親で、天那の祖父。家庭内カースト最下位。

 頑固で意地っ張りな性格だが典型的な親バカと爺バカを併発している子煩悩。

 由那は自分に甘いことを把握しているので我が儘放題であった。

 

 辰人と由那の交際には強く反対していたものの、2人の想いの強さや妊娠騒動を経て家族の一員として受け入れる。

 

 事故の事もあって、天梨や天那に対する心配症が加速しており、2人と仲が良い和を毛嫌いしている。

 



 南真由巳まゆみ

 天梨と由那の母親で、天那の祖母。家庭内カーストトップ。

 厳格な亘平とは対照的に穏やかな性格。

 娘2人の恋路には基本的に寛容だが、流石に高校生の身での妊娠には難色を示した。

 

 由那と辰人への償い気味に天那を育てる天梨を気に病んでいたが、和がその助けになっていることを知り、彼なら2人を任せられると密かに認めている。

 




 西山夏澄かすみ

 蓮水はすみの母親。

 娘に似て溌溂とした性格で、家庭ではまさに肝っ玉母さん然としている。本人は泉美のような妻を理想だと感じているので、何気に気にしているとか。

 

 夫とは彼の父親が開いている道場で知り合ったライバル関係で、何度も組み手を重ねる内に結婚した。

 黒帯の有段者。かつて蓮水が和に放った黄金の右は彼女の遺伝である。




 北谷泉美いずみ

 智由里ちゆりの母親。

 眼鏡を掛けた大人しい性格の女性。そのお淑やかさで若い頃は『窓際の文学少女』と呼ばれていた。

 生まれつきのドジで、家事をしていれば3日に1回はやらかすレベル。皮肉にも娘に遺伝している。

 

 図書館の司書をしており、本の知識ならお手の物。

 旦那は本とは無縁の生活だったが、彼女の気を引こうと何度も図書館に通い詰めていた。

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る