パラダイス・シフト

灯鳥 《とうと》

プロローグ

父は生前から『死んだら宇宙へ行くんや』と常々言っていました。

そして霊界やUFOなどに興味しんしんで、テレビの特番や本などもよく読んでいました。

半分冗談で「お父さん、あの世に行ったらメッセージしてな」と私も言っていたのですが、まさか本当にしてくるとは!


92歳で亡くなり、それから7年後『あのな小説書きたいから原稿用紙に書いてほしい』と突然頭に声ともいえない言葉が浮かんだのです。

心で問いかけると頭の中に答えが返ってくる、寂しいから出てきてとかいう気持ちももう、7年も経っているので切実さも無いんです。姿は見えませんが気配のようなものは感じるんです。


たしか父は若い頃小説家志望だったとは聞いていました、手書きはしんどいので原稿用紙アプリでアイパッド入力することにしました。

私がゆっくりしている時にふと父から促しが来て、あ、書かされるなと感じます、そして静かに深呼吸して受信体制に入ります。

私はヨガ瞑想の経験があるので導入はスムーズでした、けれども忙しい時、体調が良くない時には父からの促しはありません。無理に進めるのではないのです。


ちょっとづつなので4年もかかりました、文は私の中から出てくるようにも感じますが、明らかに私の言葉ではなく父の言い方そのものなのです。

それにこんな長い文章書いたこと無いです、今この世を生きている最中の私に、この内容は思いも考えもつきません。

次どうなるんだろう?と頭に浮かぶのを書き留めるばかりです。

幼い頃寝る前に絵本やおはなしを聞かせてくれた時を思い出します、そんな感覚です。


父がリアルに、幽界、霊界、宇宙などを見て体験したことだといいます。


驚きのあちらの世界、この世との関係性、そしてパラダイス・シフトの意味とは?





*この小説は、いかなる宗教団体とも関わりありません。

また、作者のことわりなくコピーすることは、著作権侵害になります。

リンクは貼っていただいてけっこうです、作者名を明記のこと。


"小説家になろう"にも公開されています。挿絵あり。

https://ncode.syosetu.com/n6504fr/

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