第5話 初のクエスト
翌日。
広間でソファーに体を沈め、ゆっくりと紅茶を飲んでいるとフーシェが体を揺さぶってきた。
「ルノエさん、ルノエさん。お金を恵んでください。お金を」
お金をせがんでくる。
俺は手を振りほどく。
「昨日やっただろ。昨日のはどうしたんだよ。勝手に俺の金を使ったんだからもうやらねぇよ。何ですぐに使うんだよ」
「貰ったけどデザートに目移りして頼んだの。お金をちょうだいっ」
「可愛く言っても、やらないよ。今日は武器屋に行って装備を買いに行くんだよ。そしてクエストをするんだよ」
屋敷を出て、フーシェに武器屋に案内してもらう。
20分後、武器屋に入る。
見回り武器に触れるが電流が走る。
「おい、ルノエ。どうしたんだ」
おじさんが心配してくれた。
持てたのは安いただの短剣だけだった。1万サリエはこえず、9700サリエだったので購入した。
次はギルドに行き、クエストを探す。
「俺でも倒せるようなのはあるのか」
「このクエストならいけると思う」
1枚の紙を取り俺に見せてくる。
隣街の森にキラーラビットが集まり、迷惑しているのを倒してほしいとの内容だった。
「うさぎなら倒せると思うけど、街の人達では無理なぐらいな魔物なのか」
「無理だからクエストになってるの。人を襲うんだから。少しは厄介な相手だよ」
ギルドの受付嬢に紙を渡す。
隣街に行き、森を目指す。
森に着くと、キラーラビットを見かけた。
急に襲ってくるキラーラビットに噛まれ血がたれた。
いってぇ。本当に凶暴じゃねーか。
「《ブリーズ・アース》」
フーシェの開いた手から土ができ、風に乗り土がキラーラビットの目に入る。
動きが止まった間に短剣を突き刺し、悲鳴を上げて、キラーラビットが消える。
森の奥まで行き、キラーラビットを狩っていく。ドロップアイテムを回収していく。
30匹のキラーラビットを倒して、レベルも上がりレベル7に上がる。スキルポイントもたまった。
ギルドに戻り、受付嬢から報酬の30万サリエを受け取りギルドの酒場でドロップしたキラーラビットの肉を渡して調理してもらう。
俺達の机に料理が運ばれてきた。
「うまい、うまいうまい」
「行儀悪いぞ。フーシェ」
飯を食べる。
1800サリエを払いギルドを出る。
屋敷に帰る。
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